研究課題/領域番号 |
20K18022
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高田 亮平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座講師 (10845382)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 人工関節 / 人工股関節 / 摩耗 / 最新インプラント / 耐摩耗性 / インプラント / ライナー / 固定性 / 摩耗率 / 第2世代 / クロスリンクポリエチレン |
研究開始時の研究の概要 |
人工股関節全置換術 (THA)の適応は急速に若年化が進んでいる。我々はTHAの耐用性に最も影響する種々のクロスリンクポリエチレンライナーの生体内耐用性の評価を世界に先駆けて実施・報告してきた。一方で、2種類の最新世代クロスリンクポリエチレンライナーの耐用性には製造工程の違いによる差が存在する可能性があるものの、それらを比較した報告は世界的にまだない。本研究の目的は、2つの最新世代クロスリンクポリエチレンライナーの、術後5年以降の生体内摩耗率、骨溶解発生率およびインプラント固定性を解析ソフトにより評価し、その差を世界で初めて明らかにし、次世代インプラント開発のための知見として活かすことである。
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研究成果の概要 |
異なる2つの最新の人工股関節インプラントの摩耗量の計測、比較を行った。またインプラントの術後移動量についても計測を行った。2つの最新インプラントに摩耗量に差はなく、今後の継続使用を推奨できる根拠となりえた。コロナ禍であったため海外発表は行えなかったものの、共同研究者と共に研究期間中に世界で初めて査読のある英語雑誌を通して論文を公開した (Yamamoto et al. Orthop Traumatol Surg Res 2022)。本研究結果をもとに、複数のインプラント企業と協議を行い、完成には至っていないものの今後あらたなより質の高い人工股関節インプラントの発明を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果が査読のある英文雑誌に公開されたことは、全世界で使用されている2つの最新インプラントの継続使用の根拠となりうる。これまで新規に開発されたインプラントに、使用開始後早期に問題が発覚し、インプラントの回収等が余儀なくされた歴史が存在する。そのため、筆者らは新規インプラントであるほど早期の臨床評価が重要と考え、本研究を含めこれまで多くの新規インプラントの早期臨床評価に努めてきた。本研究の成果をもとに、今後はさらによりよいインプラントの開発に従事していくことでさらによい人工関節が開発され、世界中の人工股関節をうける患者たちの良好な長期成績につながることを期待している。
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