研究課題/領域番号 |
20K18048
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
若松 透 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 整形外科 副部長 (90833476)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 肉腫 / オルガノイド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、肉腫由来オルガノイドのパネルを構築し、有効な新規肉腫治療方策を開発することが目的である。がん治療はオーダーメードの方向に進んでいるが、肉腫を含む希少がんは特にオーダーメード治療が必要とされる対象であると考えられる。また、従来の2次元培養法では損なわれていた肉腫の特性をオルガノイド培養により担保し、これを用いて実効的な薬効解析や細胞動態解析を進め、臨床研究に応用したい。将来的には、本研究で構築した肉腫オルガノイドパネルを肉腫研究を効率的に推進させるための研究資源として提供することも視野に入れ肉腫研究の発展への寄与したいと考えている。
|
研究成果の概要 |
ヒト肉腫検体より、コラーゲン中で培養する培養法を用いてマウスへの移植も可能な20株以上の肉腫オルガノイドの樹立に成功した。その中で類上皮肉腫2株について論文報告した。また悪性骨巨細胞腫や脂肪肉腫6株についても研究報告予定である。またオルガノイドを用いた増殖実験や薬効実験、また遺伝子改変実験などについても検討、実践し安定して可能となった。 さらに、オルガノイドを用いて遺伝子解析を行い肉腫の悪性化メカニズムの解析を行い、薬剤による治療実験を行った。さらなる症例を蓄積し本研究を継続・発展させることで、肉腫に対する新規治療へとつながる可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は有効な治療法の少ない希少がんである肉腫を対象とした研究であること、また腫瘍本来の特徴を保持できる肉腫オルガノイドが樹立できたという報告は殆どなく社会的・学術的にも意義の大きいものであると考える。また樹立できたオルガノイドは継続的に使用可能であり研究材料の乏しい肉腫の分野においては非常に価値が高く、培養技術の更なる改良も視野に入れることで研究や治療の継続的な発展の礎になるものと考える。実際の医療情報と関連付けて更なる研究を行い、アンメットニーズに応えられるように進めていきたい。
|