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Rspo2を用いた新たな骨再生治療

研究課題

研究課題/領域番号 20K18059
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

中島 宏彰  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (70710101)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード骨再生 / Wnt / Rspo2 / 骨形成 / BMP / R-spondin / 骨芽細胞 / Wntシグナル / 骨折 / 加齢
研究開始時の研究の概要

高齢者の増加に伴い骨粗鬆症が増加し、骨折後に偽関節となる症例も多く認める。本研究ではRspo2を用いて内在性の骨芽細胞を適切に偽関節部へ誘導する。精製タンパクを用いた新たな骨折治癒促進法を研究することで、高額な医療費を要する細胞移植を用いない新たな偽関節治療の確立を目指す。研究代表者の研究室は、Wnt活性化因子であるRspo2に着目し、(1) 骨芽細胞においてRspo2は独自の受容体Lgr5を利用してWntシグナルを活性化すること、 (2)Rspo2は組織再生で重要な血管新生を促進することを明らかとしてきた。今回の研究ではこれらの知見を活用し、Rspo2を用いた、より効率の良い骨再生治療法を確立する。

研究成果の概要

骨芽細胞の骨分化におけるBMP2とRspo2から誘導されるシグナルの相互的な分子メカニズムを明らかとした。所属教室で研究をおこなってきた自己組織化ペプチドを足場として用いる腰椎椎体間固定術での骨形成促進と共に、この自己組織化ペプチドにBMP2とRspo2を含有して実験することで、内因性骨芽細胞を速やかに足場へと誘導し、骨形成を促進することを確認した。また、 偽関節に対する新たな治療法を開発するため、骨分化に適したBMP2とRspo2の濃度を決定した。自己組織化ペプチドを組み合わせることで、最低必要濃度を抑えることができ、分泌因子BMP2の散布で従来見られた「炎症などの副作用の抑制」ができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢者の増加に伴い骨粗鬆症が増加している。高齢者では骨再生が不完全となるため、骨折後の偽関節のみならず、脊椎やその他の整形外科領域の矯正固定術後に偽関節となる症例も多く認めるため、速やかな骨癒合を促進する因子が求められてきた。この偽関節予防・治療に対しBMP2などの分泌される骨誘導因子を用いた骨再生療法の臨床治験が諸外国では始まったが、実臨床では期待された骨再生効果が得られず、周囲組織の炎症などの副作用も多いため本邦では認可されていない。本研究での自己組織化ペプチドとBMP2、Rspo2の混合製剤の使用により、安全で効果的な骨再生が期待できる。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ラット大腿骨骨新生におけるBMP-2の効果2023

    • 著者名/発表者名
      山内一平 中島宏彰 伊藤定之 世木直喜 大内田隼 大石遼太郎 宮入祐一 森田圭則 松本太郎 大出幸史 長谷康弘 岡田裕也 今釜史郎
    • 学会等名
      第38回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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