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補体B因子ノックアウトラットを用いた自己免疫反応による前立腺肥大症増殖機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18120
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

秦 淳也  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00769606)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード前立腺肥大症 / 補体 / 自己免疫 / B因子 / CRISPR/Cas
研究開始時の研究の概要

CRISPR/Casシステムを用いて補体B因子ノックアウトラットを作成し、モデルの妥当性評価を行う。作成したモデルにB因子抗原を免疫することで、抗ラットB因子抗体の作成を行う。野生型ラット、B因子ノックアウトラット(PBS投与、B因子抗体投与)を作成し、増殖抑制効果及び補体の発現機能解析を行う。加えて、C3 depositionアッセイにより第二経路の活性を評価する。以上の解析でBPH増殖機序を明らかにする。ヒトBPH、ヒト正常前立腺組織の、補体分子発現を評価し、臨床的パラメータと補体発現の関連について明らかにする。

研究成果の概要

前立腺肥大症増殖過程における補体B因子の関与を評価するため、CRISPR/Casシステムを用いて、B因子単独欠損(-/-)ラットを作成した。B因子単独欠損ラット、野生型ラットに対して、ラット胎仔尿生殖洞を移植することで、前立腺肥大症モデルラットを作成し、重量や分子生物学的評価を行なった。その結果、B因子単独欠損ラットでは、野生型ラットに比較して前立腺重量が有意に減少しており、特に前立腺間質成分の増殖が抑制されていた。発現解析では、補体各成分(C1q, C3, MBL, C5b-9)の発現が、B因子欠損ラットで有意に低下しており、前立腺肥大症増殖過程における、補体B因子の促進的作用が確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、前立腺肥大症増殖過程における補体系の関与を確定的なものにした成果をもたらしたと考えている。補体系は本来、自然免疫系の一つとして知られているが、最近では炎症の増幅経路としての機能が注目されている。今回、補体B因子を標的とすることで、前立腺肥大症増殖促進作用及びその阻害による増殖抑制効果が示された、つまり、前立腺肥大症に対する新規治療標的となり、創薬につながる発展性を有していると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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