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日本人生体腎移植レシピエントにおける腸内細菌叢と移植免疫の関連解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K18124
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

堀 俊太  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30623681)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード腎移植 / 腸内細菌叢 / 上皮間葉転換 / サルコペニア / 生体腎移植 / 移植免疫
研究開始時の研究の概要

我々は腎移植レシピエント及びドナーを対象とした臨床研究において,治療に伴う栄養状態・炎症状態・筋量・脂肪量の変化について臨床的意義について発信してきた。今回,栄養状態や炎症状態,筋量に対して免疫抑制剤がもたらす長期的な影響について,腸内細菌群に着目して検討する。本研究では,腎移植レシピエントに対して行われる免疫抑制療法により誘導される医原性の栄養障害や心筋障害を含む筋障害の潜在性とそのメカニズムを明らかにし,それに基づく予防法を開発することを目的とする。将来的に,同治療を受ける患者の免疫抑制剤使用の最適化を図り,移植腎予後,生命予後および QOL を改善する介入戦略を構築することが目標である。

研究成果の概要

腎移植では長期にわたる免疫抑制剤の内服が必要となるが、これにより腎機能や筋量などへ悪影響がでる可能性があり、これを腸内細菌叢と関連して解析した。カルシニューリン阻害剤では上皮間葉転換という機序を介して腎機能障害を生じる可能性が示唆された。また、プレドニンやカルシニューリン阻害剤で筋量の著名な低下が確認された。そして、各種免疫抑制剤内服で特徴的な腸内細菌叢が構成されることが確認され、腎機能と筋量などとの関連について検討中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫抑制剤の改良により腎移植の短期成績は大きく向上した。今後の課題として長期の成績向上があげられるが、今回の検討から免疫抑制剤の長期内服により腎機能障害や筋障害が生じることが再確認できた。腸内細菌叢は免疫機構や薬物の吸収・代謝に大きく関与していることが指摘されており、今回の調査で判明した特徴的な腸内細菌叢の構築と腎機能障害や筋障害の関連が示せれば、今までにない新たなアプローチ(腸内環境を整える治療)で腎移植の長期成績向上に貢献できる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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