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膀胱癌におけるSORL1を中心とした腫瘍免疫微小環境の解明と新規免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18126
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

内海 孝信  東邦大学, 医学部, 講師 (80594275)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード膀胱癌 / SORL1 / Cdc42 / 複合免疫療法 / PD-L1 / がん免疫療法 / 腫瘍免疫微小環境
研究開始時の研究の概要

本研究は、膀胱癌細胞株を用いて膜タンパク質SORL1を中心とした分子ネットーワークから腫瘍免疫に関与する分子の発現を解析し、膀胱癌のT細胞の不応答を誘導する機序を明らかにする。膀胱癌に対するがん免疫療法でのSORL1と腫瘍免疫微小環境の関係を解析する。臨床応用を目指して、膀胱癌手術検体や患者血清からSORL1の発現量を計測して治療反応性や予後との関係を統計学的に解析する。

研究成果の概要

SORL1の発現の有無による膀胱癌細胞の挙動に関して研究した。SORLを発現していない膀胱癌細胞では遊走能・浸潤能が上昇しており、Cdc42シグナルおよび膜型MMPシグナルが上昇しており、がん浸潤突起 (invadopodia)を形成していることが観察された。また、SORL1-Cdc42シグナルをCdc42阻害剤で阻害すると遊走能・浸潤能が低下し、invadopodiaの形成が抑制された。SORL1を発現しない膀胱癌細胞ではCdc42-N-WASP-Apr2/3シグナルを標的として阻害することで、invadopodia形成抑制が起こり遊走能・浸潤能が低下して治療効果が現れると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

SORL1を発現しない膀胱癌ではCdc42-N-WASP-Apr2/3シグナルを標的として阻害することで、invadopodia形成抑制が起こり遊走能・浸潤能が低下して治療効果が現れると考えられた。また、SORL1の発現の有無によって、治療標的となるシグナルが判別できバイオマーカーとして可能性が示唆された。さらに、膀胱癌の細胞膜表面のPD-L1の発現をフローサイトメトリー法で確認しており、将来的に抗PD-1/PD-L1抗体療法とCdc42阻害剤との複合免疫療法の可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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