研究課題/領域番号 |
20K18167
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
東 幸弘 鳥取大学, 医学部, 助教 (50815579)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / 子宮内膜症間質細胞 / レチノイン酸 / レチノイド / レチノイン酸受容体 / 細胞増殖抑制 / 子宮内膜症治療薬 / 合成レチノイド / アポトーシス / 治療薬 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、予備研究により選別抽出した細胞増殖抑制活性を有する2種類の合成レチノイドの病巣形成抑制活性について、子宮内膜症細胞モデルおよび子宮内膜症マウスモデルを用いて検討する。以下の3点に焦点を絞り研究計画を実施する。 (1)2種類の合成レチノイド(R1、R2)の有効濃度の確定(2)子宮内膜症細胞モデルにおけるアポトーシスを含むプログラム細胞死の評価(3)子宮内膜症マウスモデルにおける病巣組織抑制活性の評価
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研究成果の概要 |
培養子宮内膜症間質細胞を用いた実験により、子宮内膜症間質細胞にはα型、β型およびγ型のレチノイン酸受容体(RAR)がそれぞれ発現していることを明らかにした。すべての受容体に結合するall-trans retinoic acid (ATRA)を培養子宮内膜症間質細胞に添加した結果、細胞増殖の抑制がみられた。さらに、α型、β型およびγ型のRARに選択的に結合するアゴニストを用いて検討したところ、γ型RAR選択性アゴニストのみが細胞増殖抑制効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜症は月経困難症や不妊症の原因となり、社会に及ぼす影響が大きい疾患である。ホルモン製剤を治療の第一選択とするが、その治療効果には限界があり、新規薬剤の開発が待たれる。本研究では子宮内膜症間質細胞におけるRARの発現状況を初めて明らかにし、ATRAおよびγ型RAR選択性アゴニストが培養子宮内膜症間質細胞の増殖抑制効果を示すことを確認した。これらの結果から、レチノイドは子宮内膜症の新規治療薬としての可能性を有することが示唆された。
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