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子宮頸癌放射線療法に伴うTCR改変と腫瘍内微小環境の解析と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18213
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

吉田 光代  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10833618)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード子宮頸癌 / 放射線療法 / 腫瘍内微小環境 / TCR改変 / 放射線治療 / 予後予測モデル / T細胞免疫応答 / 子宮頸がん / 免疫応答 / 予後予測 / 細胞療法
研究開始時の研究の概要

本研究は、子宮頸癌の治療法の一つである放射線療法という免疫賦活化効果の強い治療に着目し、放射線療法に伴う免疫改変をもとにTCRレパトア解析を行う点で独創的である。
本検討により、子宮頸癌放射線治療前の状態では検出できなかった(治療前の状態では少ない割合であった)抗腫瘍効果を有するTCRクローンを検出できる可能性があり、より効率的に、各個人において強力に抗腫瘍効果を有する重要なTCRクローンを同定できる可能性がある。
また、患者間で共通するTCRクローンやCDR3モチーフを同定することができれば、より多くの患者で細胞療法として使用可能なTCRクローンを選定できる可能性がある。

研究成果の概要

局所進行子宮頸癌の標準療法は化学放射線療法である。放射線療法は、細胞傷害を起こすと同時に、炎症性サイトカインの誘導に伴う変化を惹起する。このため放射線療法の治療効果予測には、局所免疫や全身性免疫を考慮することが重要である。本研究では、炎症や免疫応答に着目して、子宮頸癌放射線療法の治療効果を予測することを目的とした。子宮頸癌で放射線療法を受けた262人を対象とし、臨床病理学的特徴、MRI画像、血液データをもとに、機械学習を用いて予後予測を行った。その結果、腫瘍径とSCC値と組織型が予後予測因子として抽出された。炎症や免疫マーカーに着目すると、好中球数が予後予測因子として重要であることがわかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮頸癌ではhuman papilloma virus (HPV)の感染が、発癌や癌の進展と関わっている。ウイルス感染に伴う「宿主の免疫応答」と、「ウイルスの宿主免疫からの回避」のバランスにより、持続感染や発癌が制御されている。子宮頸癌の治療方法は、進行子宮頸癌に対しては化学放射線療法が選択されることが多いが、進行子宮頸癌の5年生存率は50%程度であり、十分とは言い難い。本研究では、炎症や免疫応答に着目して、子宮頸癌の全身性免疫や局所免疫を評価することで、治療効果を予測した。さらに、放射線療法後に出現もしくは増加するT細胞を同定することでより強力な細胞療法の候補を選定することも目的とした。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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