研究課題/領域番号 |
20K18224
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
遠藤 雄大 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00868896)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮頸癌 / 子宮体癌 / 細胞接着 / クローディン / がん診断マーカー / 細胞間接着 / がん / バイオマーカー / CLDN12 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞間接着分子クローディン(CLDNs)の発現パターンは、腫瘍の診断マーカー及び予後マーカーとして有用である。申請者はThe Cancer Genome Atlasデータベースで、細胞間接着分子クローディン-12(CLDN12)mRNAの高発現が子宮頸癌と子宮体癌の予後不良因子である可能性が指摘されていることに着目した。 本研究では、子宮頸癌と子宮体癌の手術検体を用いてCLDN12発現の臨床病理学的意義を明らかにし、これらの培養細胞株を用いてCLDN12による腫瘍細胞制御機構を解明して、新規診断マーカー及び新規治療標的としての有用性を検証する。
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研究成果の概要 |
クローディンは密着分子の一つであり、組織特異的な組み合わせで発現し、様々な腫瘍で異所性発現することから有用ながん診断マーカーとされる。しかしクローディンはファミリー内の相同性が強く、他のクローディンと交叉しない、特異性の高い抗体を樹立することが比較的困難である。今回、クローディン12に対する特異抗体を樹立し、子宮頸癌組織138例の免疫染色、半定量的評価を行い、クローディン12発現と臨床病理学的パラメータとの関連を評価した。その結果、クローディン12低発現は子宮頸癌の予後不良因子であることが明らかなとなった。クローディン12低発現は子宮頸癌の予後不良を予測するバイオマーカーである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クローディン12低発現が子宮頸癌の予後不良因子であることを明らかにした。新規の抗クローディン12モノクローナル抗体は、多様ながん種や他の疾患におけるクローディン12発現の生物学的関連性を評価するために有用であると考えられる。近年、他のクローディンファミリーのがん診断マーカーとしての有用性も示されており、抗体カクテルや抗体パネルによる層別化や新規の治療標的への応用が期待される。
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