研究課題/領域番号 |
20K18282
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
四宮 弘隆 神戸大学, 医学部附属病院国際がん医療・研究センター, 特命准教授 (00725385)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 咽頭癌 / 食道癌 / 遺伝子変異 / 飲酒 / 喫煙 / 頭頚部癌 / 重複癌 / 共通遺伝子変異 |
研究開始時の研究の概要 |
ともに飲酒、喫煙がリスクとなる頭頸部癌と食道扁平上皮癌の重複癌症例において、両方の癌細胞に共通の遺伝子変異を同定することができれば、重複癌をきたすリスク分類を行うことで、異時性後発の重複癌のリスクを分類することが可能となる。 重複癌高リスクと判断される症例では、なるべく放射線治療を温存し、手術治療を優先するといった治療アプローチにつながる可能性がある。また重複癌の高リスク症例では、定期的な上部消化管内視鏡検査をより徹底することで、早期発見と早期低侵襲治療を可能とし、結果的に頭頸部癌、食道癌の予後改善に寄与する。
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研究成果の概要 |
下咽頭癌、食道癌は飲酒喫煙が原因となる癌で、互いに重複癌をきたしやすい。日本人はアセトアルデヒドを分解する酵素ALDHが弱い人が多く、特にこれらの疾患の罹患率が高い。そのため、両癌腫で遺伝子変異においても共通性が見いだせるのではないかと推測した。結果、両癌腫とも飲酒や喫煙で発生しやすい遺伝子変異が複数認められたが、同一人物の中で咽頭癌と食道がんに変異の共通性は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、咽頭癌、食道癌ともに飲酒や喫煙で発生しやすい遺伝子変異がみられることが改めて示された。ただ変異遺伝子の共通性は乏しく、同一患者の重複癌であってもそれらは別遺伝子の変異による孤発であり、予防、治療においては個別に対処する必要があることが示された。改めて飲酒、喫煙による疾患の予防が重要となることが示されたことは本研究における意義であると考える。
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