研究課題/領域番号 |
20K18288
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
中村 雄 宮崎大学, 医学部, 助教 (50750931)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | MFT / 内耳奇形 / スクリーニング / スクリニーング |
研究開始時の研究の概要 |
Multifrequency tympanometry(以下、MFT)は、外耳道に入力した音響エネルギーの中・内耳側への吸収をアブソーバンスとして測定する。内耳奇形では、内耳の解剖学的変化が内耳音響インピーダンスに影響し、アブソーバンスが変化する考えられる。本研究はMFTを用い簡便かつ非侵襲的な内耳奇形のスクリーニング法を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
前庭水管拡大症(以下:EVA)と診断された29例55耳と聴力正常な63例91耳をコントロール例として両群間の比較を行なった。アブゾーバンス(以下:ABS)、共振周波数(以下:RF)を比較したところ、EVAのABSはコントロール群と比較し、226-840.9Hzにおいて有意に高く、1887.75-4237.85Hzにおいて有意に低かった。EVAのRFはコントロール群と比較し有意に低かった。 500Hzと3668.02のABSとRFを組み合わせると、陽性的中率100%でEVAの診断能を有していた。 以上のことからWBTはEVAの診断に有用であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内耳奇形は、CTやMRIの画像検査により診断可能であるが、放射線被爆や検査にかかる時間や手間(乳幼児の場合には、画像評価のための鎮静を要する場合もある)、費用などの点から、必ずしも容易な検査とは言えない。一方で、wideband tympanometry(以下WBT)は数分で両耳の測定が可能であるため、乳幼児に対して実施する場合も鎮静の必要が無く、非侵襲的な検査である。本研究によりWBTは内耳奇形である前庭水管拡大症の診断に有用であることが示された。
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