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疾患特異的iPS細胞を用いたドルーゼン形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18341
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

井上 由美  京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (70867481)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードiPS-RPE / 黄斑変性 / 加齢黄斑変性症 / Malattia Leventinese / ドルーゼン / 加齢黄斑変性 / ドルーゼン形成のメカニズムを解明 / 網膜色素上皮細胞 / 患者由来iPS-RPE / 脂質プロファイル
研究開始時の研究の概要

網膜色素上皮細胞(RPE)は、脂質代謝が盛んな細胞の一つであり、機能障害が起きると、ドルーゼンと呼ばれる脂質を中心とした老廃物が網膜色素上皮下に沈着する。我々はiPS細胞から網膜色素上皮細胞(iPS-RPE)へ分化誘導する方法を確立し、患者由来iPS-RPEを得ることができるようになった。そこで、眼底に多数のドルーゼンを生じる遺伝性の黄斑変性疾患であるMalattia Leventinese患者由来iPS-RPEを用いて細胞内の脂質プロファイルを調べ、iPS-RPEの形態・貪食能・消化能及びドルーゼン形成能を評価し、それぞれとの関連を検討することで、ドルーゼン形成のメカニズムを解明する。

研究成果の概要

黄斑変性患者由来iPS-RPEを用いて病態を再現し、iPS-RPEの形態・貪食能・消化能の評価を行い、脂質解析による脂質プロファイルとの関連を検討することでドルーゼン形成メカニズムの解明を目指した。本研究では、患者由来iPS-RPEと健常由来iPS-RPEを分化させることができた。さらに、Fibulin-3のたんぱく質発現は患者由来iPS-RPEで増加しており、黄斑変性患者の病態を再現できた。網羅的脂質解析ではクラスタリング解析の結果患者由来iPS-RPEと健常由来iPS-RPEで細胞内の脂質組成が違うことが分かった。また、視細胞外節を貪食させることで細胞内の構成脂質も変化することが分かった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、大きなドルーゼンを多数持つ患者由来のRPE(iPS-RPE)の脂質プロファイルからドルーゼン形成メカニズムを明らかにすることを目的とした。研究成果ではiPS-RPEで病態を再現することに成功し、脂質解析による貪食した視細胞外節の代謝経路や細胞内の脂質分布の変化を調べることが可能になった。これらの結果からMALの病態を解明することで、ドルーゼン形成のメカニズムを明らかにすることができる。脂質プロファイルからドルーゼン形成との関連を調べる研究はこれまでになく学術的意義は高い。このメカニズムが明らかになることで、ドルーゼン消失の治療法または治療薬の開発の進展が期待でき社会的意義も大きい。

報告書

(2件)
  • 2021 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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