研究課題/領域番号 |
20K18356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
坂本 晋一 自治医科大学, 医学部, 助教 (30721071)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 糖尿病黄斑浮腫 / サイトカイン / 眼房水 / ステロイド / 抗VEGF薬 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病黄斑浮腫(DME)は糖尿病網膜症が比較的軽い時期にも合併し視力低下を来す。炎症及び血管内皮増殖因子(VEGF)が関与し、ステロイドあるいは抗VEGF薬の硝子体内注射が行われる。しかし、一方のみ有効な症例が多く存在し、治療前にその判別はできない。 本研究では、DME治療前の眼房水中の各種サイトカイン濃度を測定し、治療反応性との関係から各パターンの病態を解明することを目指す。関与の強いサイトカインをストレプトゾトシン誘発糖尿病マウスの網膜で阻害することで、DMEのメカニズムが解明されるとともに、DME治療選択のバイオマーカー・新規治療ターゲット開発の基盤となることが期待される。
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研究成果の概要 |
糖尿病黄斑浮腫(DME)は糖尿病網膜症が比較的軽い時期にも合併し視力低下を来す。炎症及び血管内皮増殖因子(VEGF)が関与し、ステロイドあるいは抗VEGF薬の硝子体内注射が行われる。しかし、一方のみ有効な症例が多く存在し、治療前にその判別はできない。本研究においてDME治療前眼房水中の各種サイトカイン濃度を測定し、治療反応性との関連を検討した。その結果、治療前の眼房水中のGM-CSFが高く、CXCL1が低いとステロイド治療方が抗VEGF薬と比較して治療効果が高い可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病網膜症は本邦の後天性失明原因第一位である。糖尿病黄斑浮腫(DME)は糖尿病網膜症が比較的軽い時期にも合併し視力低下を来す。炎症及び血管内皮増殖因子(VEGF)が関与し、ステロイドあるいは抗VEGF薬の硝子体内注射で治療するが、そのどちらが有効か治療前に判別困難であった。本研究の結果、DME治療前に眼房水を採取してサイトカイン濃度測定を行うことで、眼房水中のGM-CSFが高く、CXCL1が低いとステロイド治療方が抗VEGF薬と比較して治療効果が高いと考えられ、有効な治療選択の一助になると考えられる。
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