研究課題/領域番号 |
20K18365
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
野呂 隆彦 公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 研究員 (00349606)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コモン・マーモセット / 網膜神経節細胞 / 視神経挫滅モデル / 転写活性因子 / 正常眼圧緑内障 / 軸索再生 / 遺伝子治療 / マーモセット / 視神経再生 |
研究開始時の研究の概要 |
小型霊長類のコモン・マーモセットを活用して、転写活性因子を過剰発現させることにより、視神経再生と視機能の回復が可能かを検討し、緑内障に対する将来的な新規治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
緑内障は我が国で最大の失明原因であり様々な研究が行われているが、現状を改善する画期的な治療法は未だ確立されていない。今回研究代表者は、細胞の生存に重要な転写活性因子に注目し、よりヒトに近い霊長類であるコモン・マーモセット(以下マーモセット)を用いて、正常眼圧緑内障に対する再生治療法を確立することを目指した。結果、網膜神経節細胞の再生に重要なたんぱく質を同定し、マウスでは遺伝子治療により強い再生治療に成功した。また、マーモセットの視神経挫滅モデルを確立し同様な遺伝子治療を行うことにも成功したが、マウスと同様な再生効果が得られず、より効率的な遺伝子治療の検討が今後の課題として明確になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会の到来とともに、緑内障患者数はさらに増加することが予想されている。そこで適切な緑内障疾患モ デルを活用した薬剤や治療法の研究が今後ますます求められる状況である。今回の研究では、齧歯類と霊長類を用いた遺伝子治療研究を比較しながら行っており、本研究成果が緑内障のあたらしい治療法の開発促進に寄与することが期待される。
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