研究課題/領域番号 |
20K18422
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鈴木 悠史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40793287)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 若返り / Parabiosis / Supermicrosurgery |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会に突入し、今後ますます社会の高齢化が進んでいく中で、老化や寿命に関する研究は多くの期待を背負っている。今回我々は、老齢個体と若年個体を接合することで、老化にかかわる因子を同定する既存のモデルに改良を加え、超微小血管吻合技術を有する形成外科医のみに可能である、新しいモデルを作成することで、新たな老化へと関わりうる因子を同定することを目標としている。
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研究成果の概要 |
Supermicrosurgeryを用いる外科医の技術を持ちいて、若齢マウスと老齢マウスのParabiosisモデルを作成し評価を行った。血管吻合を用いるモデルは困難であったが、若い1ヶ月齢のマウスと2ヶ月齢のマウスを比較することで、より若い因子が老齢マウスにより強い若返り因子を与えるのか評価を行った。 若返りの指標は細胞老化関連分泌形質(SASP)と呼ばれるものを評価対象としたが、脳や肝臓、腎臓などのSASP因子の差を比較したところそれぞれの因子に大きな差を生じることはなかった。すなわち、より若い因子がより強い若返り効果を持つという仮説は否定される可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化研究を行う際に老齢マウスと若齢マウスを接合し、血流を交差させることで若齢マウスの血液が老齢マウスに与える影響を評価するHeterochronic parabiosisという実験手法が存在するが、本手法の若齢マウスは2ヶ月齢までの報告しかなく、また若齢マウスの月齢にはばらつきがあるため、統一された研究モデルではなかった。我々の研究では、1か月と2か月のマウスには有意差はなく、若齢側のマウスがより若くある必要がない可能性が示唆されており、老化研究者にとって重要な情報の一つとなりうる。
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