研究課題/領域番号 |
20K18436
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石田 泰久 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10457062)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 両親媒性界面活性剤 / 線維芽細胞 / 細胞増生 / 創傷治療 / 細胞膜張力 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者が属するグループは生体に対する毒性が低い両親媒性界面活性剤(Pluronic F68)を細胞培養の培地に添加すると細胞増殖が促進されることを明らかにしてきた。しかしPluronic F68がなぜ細胞増殖に作用するのかは明らかになっていない。本研究ではこの両親媒性界面活性剤(Pluronic F68)がどのような機序で細胞増殖に作用するのかを明らかにし、動物の創傷モデルにPluronic F68を使用して創傷治療に活用できることを証明することを目指す。
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研究成果の概要 |
申請者らは両親媒性界面活性剤Pluronic F68を細胞培養培地に添加することで細胞増殖が促進され高濃度でも細胞毒性を呈さないことを明らかにした。またヒト培養線維芽細胞を塩基性線維芽細胞増殖因子のみと、塩基性線維芽細胞増殖因子とPluronic F68を添加し培養したものを比較したところPluronic F68を添加している群の細胞増殖がより促進されることを確認した。 この原理を明らかにするべく繊維芽細胞をbFGFのみ、およびbFGF+Pluronic F68を添加し細胞培養を行い電気泳動によりpERK、ERKの量を計測し細胞増殖の活性化の程度を調べたがいずれも有意な所見を得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体にとって低毒性である両親媒性界面活性剤が細胞増生を促進することを明らかにすることで、今後、この両親媒性界面活性剤が創傷治療、特に難治性潰瘍の保存的治療(創傷被覆材や軟膏、洗浄剤)に活用することが出来る可能性があることを示唆している。また基礎的実験において細胞培養を行う際の添加材料として活用することが出来る可能性もあると考えた。
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