研究課題/領域番号 |
20K18452
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
土屋 壮登 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 形成外科, 助教 (20866735)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 光硬化性ゲル / 止血剤 / 血管吻合 / 光硬化 / 動脈吻合 / 静脈吻合 / シアノアクリレート / フィブリン / 光硬化性止血剤 / 光応答架橋 / 皮弁 / 成長因子 / バイオマテリアル |
研究開始時の研究の概要 |
研究では、生体適合性に優れ、止血作用と血管の組織修復が可能なバイオマテリアルを開発し、実験動物を用いた止血作用と組織再生評価に関する研究を行う。具体的には、光照射によってハイドロゲルを形成する光応答架橋剤を含有するゼラチン水溶液を用い、その化学反応性や物理化学的性質を評価し、マウス体内における分解性を確認した後、血管吻合部に適用し、止血作用や血管組織の再生の評価を行う。本研究は医工連携による材料開発と治療方法の開発という革新的な研究内容である。
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研究成果の概要 |
本研究は光硬化性ゲルを用いた効果的な血管吻合を実現するための研究である。 第一段階は血管吻合に用いるために適切な光硬化性ゲルの開発,第二段階は,動物血管吻合モデルへの使用,第三段階はゲルに成長因子などの生理学的物質を添加することによって血管吻合部の安定の促進を目的に研究を行った。 第一段階ではゲルの構成物質の割合を変化させることにより光照射から硬化までの時間,硬化したゲルの粘性を自由に変化させることを可能とした。第二段階では動脈吻合の微小出血の止血が可能であった一方,静脈吻合では明らかに吻合部閉塞が多く生じる結果となった。第三段階では成長因子の添加による有意な結果を得ることができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光硬化性ゲルを出血のコントロールに用いる研究は既に多く報告されているが,微小血管吻合における有用性の報告は今までなかった。本研究の結果は今後の安全で効率のよい微小血管吻合術の発展に寄与すると考えられる。
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