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モノカルボン酸トランスポーターを標的とした歯周病性骨破壊の制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K18515
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

今井 裕子  昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10849194)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードMCT / 歯周病 / MCT1 / 破骨細胞 / 炎症性サイトカイン / 炎症性骨破壊
研究開始時の研究の概要

モノカルボン酸トランスポーター(MCT)は、細胞膜に存在し、乳酸、ピルビン酸、ケトン体など、モノカルボン酸を濃度およびプロトン依存的に細胞内外へ輸送する担体である。MCTは細胞のエネルギー代謝や細胞内pHの恒常性維持に寄与することが知られているが、炎症性変化におけるMCTの機能についての報告はない。
本研究では、①破骨細胞の炎症性分化・活性化に関与するMCTサブタイプを同定し、②歯周炎モデル動物の炎症性破壊におけるMCTの挙動や機能を解明、③歯周炎モデル動物の炎症性骨破壊に対するMCT阻害剤の投与効果を検討することで、MCTを標的とした炎症性骨破壊の予防・治療法の開発を目指す。

研究成果の概要

モノカルボン酸トランスポーター(MCT)は細胞膜に存在し、H+依存的に乳酸やピルビン酸などのモノカルボン酸を細胞内外に輸送する担体である。MCTはエネルギー代謝やpH調節に寄与することが知られている。本研究では、炎症性骨破壊におけるMCTの役割を明らかにすることを目的に研究を行った。マウス骨髄マクロファージにおいてMCT1をsiRNAで発現抑制すると破骨細胞形成は増加し、Nfatc1の発現は増加した。炎症性サイトカインであるIL-1βを添加すると、Mct1 siRNAによってNfatc1の発現は減少した。これらの結果からMCTの発現変化は炎症時の破骨細胞分化に影響を与える可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

MCTはH+依存的に乳酸やピルビン酸などのモノカルボン酸を細胞内外に輸送する担体であることから、エネルギー代謝やpH調節に寄与することが知られていた。本研究はMCTの発現変化が破骨細胞分化に影響を与えること、さらに炎症性サイトカイン存在下の破骨細胞の遺伝子発現を変化させることを見出した。乳酸やピルビン酸はグルコースの代謝産物であり、歯周病増悪因子である糖尿病を基礎疾患として持つ歯周病患者の炎症性骨破壊に対してMCTを標的とした新規予防法及び治療法の開発につながる可能性を持つ。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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