研究課題/領域番号 |
20K18556
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 絢子 新潟大学, 医歯学系, 特任助教 (70869916)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光干渉式断層撮影 / 培養口腔粘膜 / 非侵襲的評価 / 品質管理 / 再生医療製品 / 光干渉式断層撮影(OCT) / 非侵襲 / 品質評価 |
研究開始時の研究の概要 |
自家細胞を含み、3次元構築が多い再生医療等製品の品質は、治療効果に大きな影響を与えるため、適正な品質管理と評価が不可欠で、その品質評価法は非侵襲的であることが必須である。非侵襲的にライブイメージングでき、定量評価も可能な光干渉式断層撮影(OCT) は3次元培養に利用可能なので、再生医療等製品の品質評価ツールとしての条件を満たす。 本研究では、足場材と重層扁平上皮から成る培養口腔粘膜のOCT画像から得られる情報を明らかにし、上皮形成の定量解析から的確なパラメータを設定し、培養口腔粘膜の品質管理に応用できるプロトコールの策定を目的とする。
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研究成果の概要 |
上皮形成の定量解析や培養口腔粘膜の品質管理に応用可能なプロトコールの策定を目的とするため、非侵襲的にライブイメージングでき、定量評価も可能な光干渉式断層撮影(OCT)を使用し、3次元画像と完成後の組織像を比較検証した。結果的に、培養口腔粘膜に付与した凹凸構造が3次元画像と組織像とでそれぞれ一致し、品質管理ツールとしての OCTイメージングの適用性と実現性を実証した。さらに、培養7日目と培養終了日にそれぞれ上皮細胞層の厚さを定量的に評価することにも成功した。よって、自家細胞を含む再生医療製品における経時的かつ非侵襲的な定量的評価のための品質評価ツールを可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医療等製品に限らず、3次元培養された細胞・構造体の変化を測定する解析手法は、乏しいのが現状である。生体に無害なOCT技術に着目し、培養口腔粘膜作成プロトコールと関連させ、品質管理ツールとしての利用可能性についてアプローチする本課題は独自性が高い。本課題で得られた基礎的知見や定量的評価法は、他の細胞を用いた再生医療用製品でも細胞品質管理に活用可能で、今後、移植用3次元構造体の非侵襲評価法のロールモデルとなり得るので、再生医療・レギュラトリーサイエンスに対し大きな貢献が期待される。
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