研究課題/領域番号 |
20K18602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山田 知枝 岡山大学, 歯学部, 博士研究員 (60838001)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 骨補填材 / 吸収性 / 光重合 / ビニルエステル / アジピン酸ジビニル / BMP2 / BMP2 / 吸収性骨補填材 / 骨形成タンパク徐放性 |
研究開始時の研究の概要 |
骨形成タンパクを生体内で適切な速度で持続的に放出する人工骨補填材の開発が求められている。本研究では骨形成タンパクの含有および適切な速度での持続的な放出を実現するために,重合により架橋構造を与えるビニル基と生分解性を示すエステル基を有する光重合性ジビニルエステルモノマーを用いる。申請者らはこれまでに骨形成タンパクを溶解した光重合性ジビニルエステルモノマーとコラーゲンスポンジを用いて,骨形成タンパク徐放性の新規多孔型吸収性骨補填材を開発した。本研究では重合体の組成と生分解速度との関係を明らかにして,骨形成タンパクをより効果的に放出し,骨補填材内に形成される骨量を増加させることを目的とする。
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研究成果の概要 |
光重合法ではモノマー重合時の発熱を抑制できる。骨形成タンパク質を含むモノマーを光重合した骨補填材が分解すれば骨形成能が期待できる。本研究では重合触媒量を変えて骨形成蛋白含有の骨補填材の分解速度と骨形成量を観察した。重合触媒量を減らすと早期骨形成量は減少するが,骨補填材の吸収速度は早くなった。重合触媒量の変化することで,骨補填材の吸収速度を調整することが可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いたジビニルエステルは,重合によって架橋構造を与えて強度を示すとともに生分解性を有し,光重合が可能である。骨形成蛋白は熱変性するため,光重合することで薬効を維持したまま重合体に含有することができる。本研究では重合触媒量を調整することで,重合体の分解速度を調整できることが示されたので,長期間の薬効を期待することが可能となる。
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