研究課題/領域番号 |
20K18653
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
森岡 裕貴 大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (20838081)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 経頭蓋磁気刺激 / 低舌圧 / 口腔機能低下症 / 運動誘発電位(MEPs) / 舌圧 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会に突入した日本では、高齢者のQOLに大きく関わりのある『口から食べる』機能の維持・向上の重要な鍵となる“口腔リハビリテーション”が注目されている。本研究は、低舌圧を伴う口腔機能低下症患者において、舌に対する筋機能訓練前後の運動誘発電位(MEPs)を測定し、舌筋力向上に必要な運動強度、頻度、時間についてのエビデンスの確立を目的とする。本研究により、低舌圧を伴う口腔機能低下症患者に対する有効な舌の筋機能訓練のエビデンスの確立ができれば、機能訓練メニューの最適化が実現し、終局的には、咀嚼嚥下障害の前駆的可逆的状態にある口腔機能低下症患者の口腔機能維持・向上のための管理が可能になると考える。
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研究成果の概要 |
若年健常成人における過去の文献で報告されてる方法に基づき、低舌圧を伴う口腔機能低下症高齢患者11名(男性4名、女性7名、平均年齢81±4歳)のデータ収集を行った。5日間の継続した舌挙上トレーニング前後において舌を司る大脳皮質運動野の経頭蓋磁気刺激に対する舌筋の運動誘発電位(MEPs)の記録を行った。 低舌圧を伴う口腔機能低下症患者が5日間の継続した舌挙上トレーニングを行うことで皮質運動経路における神経可塑性変化を引き起こす可能性が、研究結果により示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、口腔機能低下症に対する口腔リハビリテーション処方の標準化のため、中枢の神経可塑性変化と末梢の運動機能改善度の総合的な分析を目的とした。 今後は長期的な舌挙上トレーニングを行い、トレーニング効果の持続性についても解明していく予定であり、終局的には、高齢者の“口から食べる機能”の維持・回復、全身のフレイル予防、そして健康寿命延伸への寄与だけでなく、多職種で実行可能なサステナブルな口腔リハビリテーションの普及を目指している。
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