研究課題/領域番号 |
20K18659
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 徳島大学 (2021-2023) 東京医科歯科大学 (2020) |
研究代表者 |
渡邊 毅 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80815217)
|
研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | ノセボ効果 / プラセボ効果 / 歯科 / 副作用 / 国際比較 / 期待感 / 不安感 / 歯科医療 / 慢性疼痛 / プラセボ―ム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、口腔内の慢性疼痛の形成過程および治療に対して、患者さんの治療への予測(期待感や不安感)が与える影響についての解析を目的としている。形成過程については、歯科治療時における不安感が治療後に残る違和感への影響について、歯科におけるランダム化比較試験のプラセボ群における副作用に注目したメタ分析を行うことで検証する。治療効果への影響については治療時に取得する患者さんのデータを用いて検討する。本研究により、歯科医療に「患者さんの治療への予測」という視点が加わることで、慢性疼痛で悩む患者さんの減少および慢性疼痛治療の最適化につながることを期待している。
|
研究成果の概要 |
ノセボ効果は患者さんの治療に対する悪い予感によって生じる副作用の出現や、治療時の痛みの増強、治療効果の抑制などのことで、多くの医療分野においてその重要性が注目されている。歯科においては、鋭い道具や音などノセボ効果の原因となりうるものが多いが、ノセボ効果に関しての研究は十分に行われていなかった。本研究では、歯科においてもノセボ効果が存在しうること、研究する必要性について示した総説と、智歯抜歯後の疼痛に対する鎮痛薬の臨床試験におけるプラセボ群においても副作用が生じることを示したメタ分析を発表した。今後臨床研究でノセボ効果の発生のメカニズムや予防法について検証していく。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科は痛みや不快感を伴う治療が多いが、そういった痛みや不快感は、治療に対する向き合い方次第で、軽減することが可能であることが本研究により示唆されている。臨床研究などによって、ノセボ効果発生のメカニズムやノセボ効果の最小化を実現する治療法の開発を行うことで、患者さんの治療における痛みや不快感を最小化し、治療効果を最大化することが出来ると期待している。
|