研究課題/領域番号 |
20K18714
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
轟 圭太 久留米大学, 医学部, 講師 (60624434)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん幹細胞 / 口腔癌 / 扁平上皮癌 / PD-L1 / PD-1 / CD44v3 / CD24 / 癌幹細胞 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 治療抵抗性 / 抗PD-1抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
抗PD-1抗体が口腔癌のCSCsに対して有効であるかどうかはまだ分かっていない。 本研究の目的は、口腔癌におけるCSCsの存在と抗PD-1抗体製剤に対する治療効果との関連を明らかにし、抗PD-1抗体製剤投与患者の治療予測につなげることである。 この研究によって口腔癌のCSCsが抗PD-1抗体製剤の治療標的として有効であることが明らかとなり、難治性口腔癌の新しい治療法の選択につながることが期待できる。
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研究実績の概要 |
2013年から2015年の間に、久留米大学医学部歯科口腔医療センターを受診した、過去に治療歴のない168名のOSCC患者からホルマリン固定パラフィン包埋組織サンプルを採取し、CD44v3, CD24, PD-L1/PD-1の発現と臨床病理学的データとの関連をレトロスペクティブに検討した。がんの免疫表現型であるCD44v3high/CD24lowの患者と、腫瘍実質と間質におけるPD-L1/PD-1陽性細胞密度が高い患者は、それぞれ生存率が有意に低下していた。さらに、CSC免疫表現型を有し、かつPD-L1/PD-1ともに高発現の患者は、生存率がさらに低かった(P<0.01)。また、CD44v3とPD-L1発現の間には正の相関があり(P=0.0366)、CD24とPD-1発現の間には負の相関があった(P=0.0089)。以上の結果から、OSCCにおけるCSCは、PD-L1/PD-1共発現により宿主の免疫機構を回避するだけでなく、CSCの幹細胞性を維持し、予後不良の転帰をもたらすことが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は国内の主要関連学会にて、成果発表を行い、現在、論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
OSCCにおけるがん幹細胞マーカー(CD44v3, CD24)と腫瘍間質細胞(CD4, CD8陽性T細胞)における免疫関連マーカー(FOXP3)との関連についても追加検討を行い、OSCCにおけるCSCの宿主免疫回避機構について、さらなる研究を進めていきたい。
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