研究課題/領域番号 |
20K18743
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
奥井 太郎 藤田医科大学, 医学部, 助教 (30795092)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 薬剤関連顎骨壊死 / 骨SPECT/CT / 定量評価 / ARONJ / SPECT-CT / 定量解析 |
研究開始時の研究の概要 |
骨吸収抑制剤関連顎骨壊死(ARONJ)に対する治療法について近年、外科療法の有効性が報告さている。 ARONJは骨の破壊と炎症の進展が必ずしも一致しないため、従来の画像検査では外科療法の術前に切除範囲を設定ことが困難である。 本研究においては、優れた空間分解能と、骨代謝性変化の描出が可能な骨SPECT/CTから得られる定量値の病理学的意義を解明し、将来的には術前に撮影した骨SPECT/CTから骨顎骨壊死の切除範囲を決定できるようになることを目的としている。 そのために骨SPECT/CTから得られた定量値と、切除した顎骨の病理学的所見との関連性について統計学的に検討を行う予定である。
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研究成果の概要 |
定量解析ソフトウェアGI-BONEを用いてARONJのステージと骨SPECT/CTの各定量値について比較を行った。ARONJのステージと体積の概念をもつ定量値MBVとの有意な関連性を認め論文報告を行った。集積強度の概念をもつSUVはステージの上昇に伴い上昇する傾向がみられた。ARONJの切除検体の病理切片の病理組織学的所見とSUV値の関連性について検討を行った有意性のある結果は見いだせなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤関連顎骨壊死における病期分類は、治療選択において重要である。既存の病期分類法は主観的評価により行われていた。われわれの研究により骨SPECT/CTを用いて薬剤関連顎骨壊死の進行を定量評価することが可能であることを報告した。骨SPECT/CTを用いた定量評価は薬剤関連顎骨壊死の病期診断における画像診断法として有用である。ただし、1病変単位内における部位による病態の違いを示すことはできておらず、追加研究が必要である。
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