研究課題/領域番号 |
20K18753
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤田 瑛 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (90847188)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 舌小帯 / 小帯形成 / 強直症 / 小帯 / Ofd1 |
研究開始時の研究の概要 |
OFD1症候群の原因遺伝子であるOfd1の欠損マウスに小帯の形成異常があることを見出した。そこで、このOfd1欠損マウスの解析によって、強直症の発症メカニズムが明らかにできると考えた。本研究成果によって、強直症となる小帯が予測し、選択的に乳児期に切除しておくことで、のちに引き起こるはずであった歯列不正や発音障害を回避する新しい歯科治療が模索できる。
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研究成果の概要 |
舌小帯は、発音や歯列形成に影響を与える非常に重要な構造体であり、その異常は強直症などの疾患を引き起こす。しかし、舌小帯がどのように形成されるかは全く明らかとなっていない。その理解には、分子レベルでの検索が必要である。本研究結果から、Lgr5、Tbx22、Osr2の発現が重なった最も近心部位が小帯形成細胞群であり、それらの細胞が、lingual-buccal axisで移動することで、舌小帯が形成されることが明らかとなった。その細胞移動が障害されると、異常な舌小帯形成が生じることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯列、発音、口腔清掃は、舌小帯の形態に大きな影響を受ける。舌小帯が高位であったり、短い場合には、発音障害や歯列不正など様々な問題を引き起こす。舌小帯の治療後に、発音障害、歯列不正が残存した場合、その処置には長い時間を要することがある。将来、異常な舌小帯を予測し、早期に対処することが望ましいが、舌小帯の形成メカニズムは全く明らかとなっていない。分子レベルでの本研究成果は、今まで分子生物学的知見がほとんどなかった舌小帯に新たな展開をもたらし、舌小帯異常の新たな治療法や再生療法の基盤的知見となる。
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