研究課題/領域番号 |
20K18766
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
伴 祐輔 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60827294)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 鼻腔通気障害 / 上顎急速拡大 / 流体解析 / OSA |
研究開始時の研究の概要 |
上顎急速拡大(RME)はその副次的効果として鼻腔通気障害を改善することが報告されている。しかし、RMEによる鼻腔通気障害の改善効果については否定的な報告もあり、現在のところ、その効果については十分なコンセンサスが得られているとはいえない。 その理由に、これまで行われた研究では拡大量、拡大装置の種類など、拡大方法が異なっていたことに加え、鼻粘膜肥厚、鼻中隔湾曲、咽頭扁桃肥大など症例に起因する要因が影響している可能性も考えられる。そこで本研究は、これらの要因について、RMEによる鼻腔通気障害の改善効果におよぼす影響を明らかにすることを目的に行いたい
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研究成果の概要 |
本研究では、矯正治療のために上顎急速拡大装置を使用した患者のうち、鼻腔通気障害のあるものを対象に治療前後の鼻腔通気状態を評価した。鼻腔通気状態はCT画像から気道の3次元モデルを作成し、流体解析ソフト(モデルの中でどう空気が流れるかを分析する)を用いて評価した。本解析の結果によるとある一定以上の通気障害があるものに対しては上顎急速拡大によって改善効果が期待できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時無呼吸症候群は成人だけでなく、小児でも発生する疾患である。小児においては、日中の眠気や集中力の低下のみならず、発達障害に関与する場合もある。重症例ではその治療方法について、多くは扁桃摘出術や外科的矯正治療による改善を目指すことになる。一方で、上顎急速拡大は鼻腔通気状態を改善するという報告があり、本研究はその有効性を検証するものである。本研究で、上顎急速拡大の鼻腔通気状態に対する効果が明らかになれば、新たな治療方法として選択肢の一つになる得ると考える。
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