研究課題/領域番号 |
20K18771
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
安永 まどか 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (80845264)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 歯周組織オルガノイド / 自家歯牙移植法 / 歯根膜幹細胞 / セメント質分化 / 3次元培養 / 骨分化 / 自家歯牙移植 / 分化誘導 / ラパマイシン / 骨芽細胞 / セメント芽細胞 / 線維芽細胞 / オートファジー / 3次元培養法 |
研究開始時の研究の概要 |
3次元培養法を応用して歯周組織オルガノイドを作製し、移植歯と受容組織が調和の取れる歯周組織複合体の再現を行う。具体的には、1)3次元培養を構成する細胞間における分化度の調和を図るために、幹細胞の歯根膜、セメント質および骨への分化誘導・調節法を検索する、2)セメント質、歯根膜、骨分化誘導をしたスフェロイドおよび細胞シートをコラーゲン・ゲル包埋培養法で培養し歯周組織オルガノイドを形成する、3)歯牙移植モデルを使用して形成されたオルガノイドを含有するゲルを受容側に埋入して移植を行う。
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研究実績の概要 |
歯の欠損に対して有効な治療法の一つに「自家歯牙移植法」がある。しかしながら、実際の歯科臨床においては移植後の骨性癒着、歯根吸収および移植歯の喪失などによる多くの失敗例が報告されている。これは再構築される歯周組織の不調和によると考えられる。本研究では生体の歯周組織を模倣する複合体、すなわち調和の取れた歯周組織オルガノイドの作製実現に向けて研究を進めている。現在まで予備実験を進めている3次元培養法を応用して歯周組織オルガノイドを作製している。しかしながら、実際の単なる歯周組織複合体ではなく、調和の取れる歯周組織複合体を再現できるオルガノイドが必要である。歯周組織の中でもセメント質分化誘導促進については未だ不明である点が多い。そのため、オルガノイドの一部となるセメント芽細胞分化の促進を図るため歯根膜幹細胞を用いて研究を進めた。歯根膜幹細胞を用いてスフェロイド形成、もしくは細胞シートを作製した。その後にコラーゲンゲル内で培養を行い3次元培養を図った。プラスミノゲンアクチベーターインヒビター(PAI-1)を添加し3次元培養で分化能が向上した細胞にセメント芽細胞分化の誘導を図った。実験を繰り返し、歯根膜幹細胞のセメント芽細胞分化促進が図られることを認めた。結果をまとめて、Int. J. Mol. Sci. 23(4), 2022に論文を掲載、TERMIS-EU 2023(組織工学・再生医療国際学会欧州支部会議学会)で発表を行った。また、セメント質分化誘導の確立のため、セメント芽細胞分化促進能があると報告されているCEMP-1を用いた分化促進法を検討した。歯根膜幹細胞にCEMP-1遺伝子導入を図り、導入後の細胞を細胞シートに形成する研究を進めた。
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