研究課題/領域番号 |
20K18775
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉田 倫子 東北大学, 歯学研究科, 助教 (80746818)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Foxc1 / 歯胚発生 / iPS |
研究開始時の研究の概要 |
Foxc1の異常に起因するAxenfeld-Rieger症候群では歯の先天欠如や形態異常が認められるため、Foxc1が歯の発生に重要であると推察されるが、その機能は不明である。申請者は、歯胚間葉細胞においてFoxc1が高発現すること、歯の発生に重要な因子であるGli2がFoxc1と物理的に結合し、内軟骨性骨化を制御することを既に見出した。そこで、本研究は、歯の発生過程における歯性間葉細胞でのFoxc1の機能と分子制御を、Gli2との相互関係によるエピジェネティクス制御に着目して解明し、得られる知見に基づき、Foxc1をiPS細胞から歯胚発生能をもつ歯性間葉細胞の樹立に応用することを目的とする。
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研究成果の概要 |
Foxc1の異常に起因するAxenfeld-Rieger症候群では、歯の先天欠如や形態異常が認められる。そのため、Foxc1が歯の発生に重要であると推察されるが、その機能は不明である。そこで本研究では、Foxc1が歯胚発生を制御する転写因子であると仮説を立て、歯胚発生におけるFoxc1の機能と分子制御をGli2との相互関係に着目して解析を行った。その結果、Foxc1は歯性間葉細胞に発現し、増殖および分化に関与していること、Gli2と物理的に結合することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Foxc1の異常に起因するAxenfeld-Rieger症候群では、歯の先天欠如や形態異常が認められるが、歯の発生におけるFoxc1の発現、機能、および分子制御は不明である。本研究により、Foxc1は歯の発生過程において主に歯性間葉細胞に発現し、Gli2との相互関係により、歯胚間葉の増殖および分化に関与し歯の発生を促すことが推測された。これらの知見に基づき、今後さらに歯胚発生におけるFoxc1を基軸とした新規分子制御が解明されれば、未だ全容の明らかでない先天性の歯の発生異常の病因解明につながることが期待される。
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