研究課題/領域番号 |
20K18829
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 島根大学 (2020-2021, 2023) 東京医科歯科大学 (2022) |
研究代表者 |
松田 悠平 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (80759209)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔保健 / 自己効力感 / がん患者 / 行動変容 / 無作為化比較試験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はがん患者の口腔に関わる自己効力感を改善させるための、新たな行動変容指導を開発することを目的とする。 近年、がん治療による口腔有害事象が治療の完遂率へ影響を与えることから、適切な口腔機能管理が推奨されている。口腔有害事象の予防やその症状を軽減するためには、歯科治療のみならず、患者の行動変容を促しセルフケアを促進することも重要な要素である。 そこで、申請者らが開発した「がん患者の口腔保健に関わる自己効力感尺度(OSEC)」を主要なアウトカムとした無作為化比較試験を実施し、新規に開発する行動変容指導法の効果を明らかにし、歯科衛生指導のエビデンス構築することを目的とした研究を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では、①Stanford 6 step method for cancer patients (6SM-C)の暫定版を作成と②6SM-Cを使用した臨床研究の実施を計画した。①については、米国のFarquharらが開発した現行のStanford 6 step methodは、日本語版が作成され、歯周病患者に適応されている。がん患者に対しては、時間的制限や身体精神機能的な制限が大きいため、より簡便かつ効率的な手法としてStanford 6 step methodを改変した6SM-Cを開発した。そして現在までに、②6SM-Cを使用した臨床研究を進めてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は申請者が開発したがん患者の自己効力感尺度(OSEC)を使用して、次段階の研究となる、新たな歯科衛生指導法を開発し、効果検証を行うことを目的とした。今回開発した6SM-Cは、心理学、行動科学の分野においては広く活用されているStanford 6 step methodを参考にしたが、、「がん患者」に活用できるようにした事例がないため、学術的な意義がある。また、社会的な意義としては、これまで確立されたがん患者に対する歯科保健指導方法がなかったため、新たな指導方法として臨床応用できる点に社会的意義がある。
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