研究課題/領域番号 |
20K18835
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
堀部 耕広 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (90801506)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 口腔機能 / フレイル / 咀嚼機能 / 口腔機能低下症 / 口腔機能管理 / 栄養状態 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔機能低下症の検査ならびに口腔機能管理が保険導入され、指導管理を要する人を抽出することができるようになってきた。これまでに口腔機能低下症の該当者に対する有効な管理指導方法の確立や、その効果の検証はいまだ不明な点が多い。そこで本研究は、東京歯科大学水道橋病院補綴科とその他の一般歯科医で担当医の判断により口腔機能低下症の疑いのため口腔機能低下症の検査を受けた者および東京歯科大学の学生に対して行われる口腔機能検査実習を受けた者に対して、口腔機能低下症に該当すると診断された外来患者に行われている「口腔機能管理」前後の口腔機能の変化を調査しその効果を検証することを目的とした。
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研究成果の概要 |
【目的】口腔機能低下症と診断された外来患者に対して実施される口腔機能管理前後の口腔機能や栄養状態の変化を調査し,その効果を検証することを目的とした。65歳以上の患者で,口腔機能低下症と診断した者38名を対象とした。期間は3か月間とした。食事バランスガイドを用いた栄養指導を全員に対して行った。管理開始前と3か月後について,全参加者の各計測項目をWilcoxonの符号付順位検定で比較した。 【結果と考察】口腔機能低下症患者で舌圧が低下していた者に対して機能訓練を行うことで,舌圧の向上が認められた。さらには,口腔機能管理を行うことで,栄養状態の改善が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔機能が低下した高齢者に対しては、単に口腔機能の訓練を行うだけではなく、簡単な栄養指導を併用して行った方が栄養状態の効果があったことが明らかとなった。このことから歯科医院での口腔機能が低下している高齢者においては、機能訓練や口腔への関心を高めることに加えて簡単な栄養指導を行うことで栄養状態の効果がさらに上昇することが示唆され、このことが健康寿命の延伸に寄与することが示唆される
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