研究課題/領域番号 |
20K18896
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
星野 絵里 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 准教授 (50598521)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 非薬物療法 / 費用 / 費用対効果 / システマティックレビュー / 徘徊 / 徘徊対策 / 費用対効果分 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は国内外での認知症高齢者の徘徊対策の取り組みを体系的なレビューとしてまとめ、さらに、有効性と安全性が認められた介入に関しての、費用対効果分析を実施する。一連の取り組みによって認知症高齢者の徘徊対策の費用対効果評価を様々な患者条件ごとに検討することで、公的医療費支払者の視点から望ましい対策方針について情報提供が可能となる。また、各種感度分析に基づき、追加的な臨床研究の必要性、デザインについて提言を行うことで、我が国における認知症高齢者の徘徊に関する臨床研究の効率的な推進に寄与することができる。
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研究成果の概要 |
本研究では、認知症高齢者の徘徊に対する非薬物療法の費用効果に関する系統的な文献レビューを実施し、結果をまとめ、さらに、有効性と安全性が認められた介入に関しての、本邦における費用推計のシミレーションを実施した。系統的な文献レビューを行った結果、9つの医療経済評価と1つの費用研究が特定された。実施された介入プログラムの内容は様々であったが、費用対効果が認められたプログラムは、イギリスのWHELDプログラムであった。モデルでシミュレーションされた研究は存在しなかった。 本邦における費用推計については、ナショナルデータベース・協力医療機関から得られたカルテ情報を使用して探索的な費用推計を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界では5,500万人以上が認知症を患っており、毎年1,000万人近い患者が新規の診断をうけている。徘徊や焦燥などの精神神経症状があると、本人の生活の質の低下だけでなく、介護者への影響も大きい。薬物治療が必ずしも第一選択とされておらず、非薬物的介入が大きな役割を持つとされている。本研究では認知症高齢者の徘徊に対する非薬物療法の費用と費用対効果に関する系統的な文献レビューを実施することにより、効果の高い介入プログラムを特定し、本邦における実施の際の費用の算出を試みた。査読付きの英文雑誌への投稿を2件(関連研究含め計5件)おこない、国際学会での発表を1件実施し、本研究の成果を広く発表できた。
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