研究課題/領域番号 |
20K18938
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 愛知教育大学 (2022-2023) 名古屋市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
渡邉 美貴 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (60773695)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ピロリ菌除菌 / 血清ペプシノゲン / 萎縮性胃炎 / 胃がん予防 / ピロリ菌感染 / 感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
胃粘膜の萎縮や炎症を反映するバイオマーカーである血清ペプシノゲン(PG)値は、胃がリスク検診でピロリ菌抗体価とともに用いられている。ピロリ菌除菌により血清PG値の改善が期待されるが、除菌前後のPG値の変化については十分に検討されていない。本研究では、「ピロリ菌感染者で除菌あり」、「ピロリ菌感染者で除菌なし」、「ピロリ菌未感染者」の3群間で、除菌前後の血清PG値を比較し、除菌による血清PGの変化を明らかにする。さらに、除菌により改善が期待されるヘモグロビン、コレステロール、CRP等の変化についても同様に比較検討する。
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研究実績の概要 |
日本多施設共同コーホート研究(J-MICC study)岡崎研究の参加者を対象とした。参加者は459人で、血清ピロリ菌抗体、血清ペプシノゲンよりピロリ菌感染の有無と胃の萎縮状況を判断した。採血ができなかった5人を除いた454人(男性172人、女性282人)を解析対象とした。 J-MICC岡崎研究のベースライン調査(2007年2月-2011年8月)において測定した血清ピロリ菌抗体価、血清ペプシノゲンのデータ及び本調査で収集した除菌治療の有無より、「ピロリ菌未感染者:A群」、「ピロリ菌感染者で除菌なし:B群」、「ピロリ菌感染者で除菌あり:C群」の3群に分けたところ、それぞれ、218人(48.0%)、112人(24.7%)、124人(27.3%)であり、本調査時の平均年齢(標準偏差)は、56.1(6.9)歳、55.5(6.5)歳、58.2(7.4)歳であった。J-MICC岡崎研究のベースライン時の血清ペプシノゲン(PG)の平均値(標準偏差)は、PG1では、A群50.0(23.1)ng/dL、B群53.5(45.1)ng/dL、C群59.7(26.7)ng/dLであり、PG1/PG比は、A群6.6(1.6)、B群5.1(2.3)、C群4.9(2.1)であった。本研究の調査より、PG1は、A群67.4(63.4)ng/dL、B群60.9(27.4)ng/dL、C群57.1(44.9)ng/dLであり、PG1/PG比は、A群7.0(1.5)、B群6.0(1.9)、C群6.5(1.6)であった。J-MICC岡崎研究のベースライン時の結果と比較して、胃の萎縮が進んだという結果は認められなかった。ピロリ菌感染により胃の萎縮が進行し除菌により改善される可能性を考えたが、本研究では胃の萎縮に対するピロリ菌除菌の影響は認められなかった。
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