研究課題/領域番号 |
20K18975
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北大学 (2022-2023) 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2020-2021) |
研究代表者 |
千葉 一平 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (20835897)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 認知症 / 身体活動 / 地域在住高齢者 / 身体活動量 / 軽度認知障害 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
日常生活における身体不活動は老年期における認知症の修正可能な危険因子であり身体活動の促進が認知症予防のために推奨されているが、既に認知症の前段階にある高齢者に対して身体活動を促進することで認知症が予防できるかは結論が出ていない。本研究では、大規模コホート事業よりスクリーニングした軽度認知障害を有する地域在住高齢者の身体活動を活動量計によって縦断的に測定し、①身体活動についての経時的な変化パターンの解析を行い、②同定された変化パターンと診療報酬明細情報から得られた認知症発症情報との関連を分析する。
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研究成果の概要 |
本研究では、軽度認知障害を有する地域在住高齢者を対象として加速度計を用いて3年間以上の身体活動の測定を実施し、ドメイン別の身体活動(歩数・低強度身体活動・中高強度身体活動)変化の軌跡と認知症発症との関連を検討した。 いずれの身体活動のドメインも変化の軌跡から高活動群と低活動群の2群に分類された。特に歩数および中高強度身体活動が高活動のグループで認知症発症が少ない傾向が見られたが、多変量解析の結果統計学的に有意な関連は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後も有病率の増加が予想される認知症において、非薬物的介入の確立は重要であり、身体活動の促進はその一つとして注目されている。さらに、本研究の対象である軽度認知障害は認知症発症の前段階であり、重要な予防介入のターゲットである。本研究では特に高い負荷の身体活動が保たれた集団において認知症発症は少ない傾向が見られた。今後のハイリスク者に対する身体活動促進を用いた認知症予防戦略に寄与しうる結果と考えられる。
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