研究課題/領域番号 |
20K19165
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中水流 彩 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (00847238)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 先天性心疾患 / 幼児のレディネス / 周手術期看護 / 看護支援プログラム / 患児のレディネス / 看護介入研究 / 先天性心疾患患児 / レディネス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者が先行研究を通じて考案した「幼児期に先天性心疾患手術を受ける患児の主体的なレディネス発達を促進する看護援助」の有効性および有用性を検証し、看護支援プログラムとして開発を目指すものである。看護援助は、疾患学習材を用いた看護介入であり「幼児期の患児が、手術の体験を通じて心疾患に対する関心・理解を高め、療養行動に対する主体的な姿勢を築く」ことを目標とする。本研究では、1-1:文献検討 1-2:看護援助の有効性の評価 1-3:看護援助の有用性の評価 2:看護支援プログラムの開発 より構成し、成人移行期に繋がるレディネスの基盤を整え、患児の主体性を育む看護支援プログラムを開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、申請者が考案した「幼児期に先天性心疾患手術を受ける患児の主体的なレディネス発達を促進する看護援助(以下、看護援助)」の有効性と有用性を評価し、看護支援プログラムとして開発することであった。【研究1】親子を対象とする一群前後比較介入研究と看護師を対象とする質的記述的研究、【研究2】看護支援プログラムの開発 より構成した。 患児の『病気や治療に対する思いと反応』、親の『患児への説明に関わる思い』では、看護援助前後で肯定的な変化が表れ、看護師の評価では、実践上の課題が導かれた。それらより支援ガイドと支援ツール(学習絵本)の洗練を行い、看護支援プログラムとして開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により開発した看護支援プログラムは、先天性心疾患患児の疾患理解や療養行動の習得に向けたレディネスを高め、それらの主体的な発達を促進するものである。医療の発展に伴い成人先天性心疾患患者が増加を続け、一方では社会全体の少子高齢化が進行する中で、先天性心疾患患者のセルフケア能力不足や疾患理解不足、消極性に対して未然に対処する本プログラムは、現代の先天性心疾患医療や社会情勢に大きく貢献できると考える。また、本プログラムは、認知発達の未熟な幼少児のレディネスに着目し、疾患理解や療養行動に向けた関心の向上を可能とする。小児慢性疾患患児への看護や、成人移行期医療支援の一助となることも期待される。
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