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循環器疾患予測スコアを指標とした禁煙に伴う最大許容体重増加量の推定

研究課題

研究課題/領域番号 20K19205
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関大阪大学 (2022-2023)
滋賀医科大学 (2020-2021)

研究代表者

呉代 華容  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30708681)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード禁煙 / 循環器疾患予防 / 体重増加 / 体重変化 / 循環器疾患予測スコア
研究開始時の研究の概要

喫煙は循環器病による死亡を予防し得る最大の要因であり、循環器病予防には禁煙を含めた喫煙への対策が重要である。ところが、一般的に禁煙開始後には体重増加をきたすことが知られている。健康のためにと禁煙しながら大きな体重増加をきたし、疾病発症リスクを上昇させることは避けるべきであり、許容される禁煙開始後の体重増加量の推定が必要である。その際、すでに高血圧、糖尿病等の疾病を保有する場合には、禁煙による体重増加が循環器病リスクをより強く上昇させ得るため、一般集団とは別に検討されるべきである。そこで、禁煙に伴う体重増加により、循環器疾患予測スコアが上昇に転ずる点を、一般集団および基礎疾患別に算出する。

研究成果の概要

4年以上連続して健診を受診した者のうち、3年以上の継続禁煙者と、禁煙者の性別・年代をマッチングさせる形で無作為抽出した非喫煙者・喫煙者を対象とした。禁煙者は1年後の体重増加量が非喫煙者・喫煙者よりも大きいことが示されたものの、平均1.5Kg未満にとどまった。2年後以降体重増加は鈍化し、体重増加量に非喫煙者・喫煙者との差は見られなかった。1年後の体重が5%以上増加した者としなかった者について、男性では体重が増加した禁煙者で1年後の血圧がより大きく上昇したが、2年後以降は体重増加有無による違いは見られなかった。また、5%以上の体重増加有無で、心血管病リスクスコアの変化に差は見られなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

禁煙推進は健康増進のため重要であるが、禁煙開始後には体重が増加することが知られており、過大な体重増加は循環器病リスクを高めることになりかねない。健診受診者を対象に禁煙者の体重変化を観察すると、体重増加の平均は1.5Kg程度にとどまっており、血圧や循環器病リスクへの明らかな影響は認められなかったことから、体重増加によらず禁煙にはメリットがあると改めて確認された。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 高血圧有無別の喫煙状況とその後の体重変化2024

    • 著者名/発表者名
      呉代華容、志摩梓、木村隆、宮松 直美
    • 学会等名
      第34回日本疫学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 禁煙後の血圧は体重増加が大きいと上昇しやすいか2023

    • 著者名/発表者名
      志摩梓、呉代華容、清原麻衣子、木村隆、宮松直美
    • 学会等名
      第45回日本高血圧学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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