研究課題/領域番号 |
20K19236
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2022-2023) 群馬大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
小山 晶子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30616397)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 服薬管理の工夫 / 服薬アドヒアランス / 高齢者 / ピルカウント / 服薬管理 / 地域在住高齢者 / 服薬自己管理 / 日常生活 / 工夫 / ピルカウント法 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が正しく服薬できない要因として、加齢による認知機能の低下が挙げられる。認知機能が低下した高齢者は、自身の生活に組みこんだ工夫を行いながら服薬管理を行う。しかし、服薬アドヒアランス向上に有効であると客観的に評価された、高齢者の生活に組み込まれた服薬管理の工夫は、詳細には明らかになっていない。 本研究は域在住高齢者を対象に、服薬アドヒアランスと彼らの生活に組み込まれた服薬管理の工夫を訪問・面接・観察および質問紙調査によって把握する。この研究によって地域在住高齢者の服薬アドヒアランスに影響する要因と、服薬アドヒアランス向上に有効な服薬管理の工夫が明らかとなり、新たな服薬管理支援開発の一助となる。
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研究成果の概要 |
本研究は、地域在住高齢者への服薬支援の在り方を検討するために、彼らの服薬アドヒアランスの実際と、実施している服薬管理の工夫を明らかにするものである。 55名の地域在住高齢者を対象に、属性と服薬アドヒアランスに関する質問紙調査と、服薬管理の工夫に関する聞き取りおよび観察を行った。 服薬アドヒアランスが良好であった者は19名(34.5%)、不良であった者は36名(65.5%)であった。全対象者がなんらかの服薬管理の工夫を行っていた。服薬管理の工夫は、〈服薬指示を記憶する〉、〈1週間分程の薬を手元に置く〉、〈食事から服薬までを一連の流れで行う〉など合計で32項目が見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対象者は皆、各人の生活に合わせて服薬管理の工夫を調整し、実施していた。そのため、看護師は服薬支援を行う際に、対象者の生活と服薬管理の工夫を把握した上で、これまでの取り組みをどのように改善すれば、指示通りに服薬しやすくなるかを対象者と共に検討するべきである。その際、本研究結果より得られた服薬アドヒア ランス向上の一助になると思われる、薬の一包化、服薬指示の確認、服薬時間と生活パターンの調整、服薬と食事の強固な関連付けという服薬管理の工夫についても検討することが望ましいと考える。
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