研究課題/領域番号 |
20K19251
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
長谷川 純子 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (00644428)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 季節性フレイル / 身体活動 / 積雪寒冷地 / リスクファクター / インヴィゴレーション |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに積雪寒冷地では積雪期と非積雪期にフレイル判定が異なることが確認され、それを季節性フレイルとして継続的に研究を行っている。季節性フレイルは真のフレイルの前段階であることが示唆されており、季節性フレイル対策が結果的にフレイル予防または早期発見・早期介入に繋がることが期待される。 本研究では、積雪寒冷地域における高齢者の身体活動について、市販の歩数計を用いて身体活動性を継続的に調査し、社会的役割や居住環境等の情報と併せてフレイルの危険/保護因子を見出す。また、高齢者の身体活動を促進させる手法の一つとして、身体活動に関しての評価と、フレイル対策に関する知識提供の効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は積雪寒冷地域における地域在住高齢者の身体活動についての縦断的調査を基盤とし、季節の影響を考慮したフレイル発症のリスクファクターを見出すとともに、身体活動を効果的に賦活化(インヴィゴレーション)する方策について検討することを目的としている。具体的には、一般的な歩数計を対象となる地域在住高齢者に配布し、日々の歩数を記録してもらうとともに、定期的に基本チェックリストによるフレイル判定を実施し、郵送にて結果を送付してもらっている。 2022年度は2021年度から開始した歩数調査と4カ月に1度のフレイル判定を継続しながら、健康情報をまとめたニュースレターを発行した。ニュースレターは対象者を2群に分けて時期をずらして送付し、現在その効果判定をすべくデータ解析を行っているところである。詳細な検討結果はまだ先になるが、ニュースレターを見た後のアンケートでは内容が役に立ったという回答が多く、「手元に置いて何度も見直している」「高齢者に必要な情報がまとまって知らせてもらえるのはありがたい」という反応をいただいた。フレイル予防に関する情報は色々とあるが、必要としている人に適切な媒体で届けることにはまだ改善の余地が残されていると思われる。 歩数やフレイル判定の季節変動を追従するため、対象者にできるだけ研究予定期間を通して歩数記録・フレイル判定への参加を継続してもらうことが非常に重要となる。歩数計の操作や故障時のフォローを継続して実施していく。歩数記録のデータ収集は2023年秋頃に終了とし、その後はデータ解析を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の核となる縦断的な身体活動量データ(歩数記録)は順調に取得できニュースレターも予定通り2022年度に発行が完了している。データの電子化が停滞しているが、今後電子化をすすめて解析に移る予定でいる。
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今後の研究の推進方策 |
歩数データの収集は2023年秋頃までとし、その後はデータの電子化と解析を実施していく。コロナ禍で当初、対象者に対面での身体機能チェックを実施する予定を変更し、全て郵送での調査を実施した経緯があるが、状況の変化を鑑み、身体機能チェックの実施について再検討する予定でいる。
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