研究課題/領域番号 |
20K19360
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
戸田 芙美 藤田医科大学, 医学部, 講師 (90572206)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 磁気刺激 / 舌骨挙上 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会に突入している本邦においては高齢者の摂食嚥下障害への対策は非常に重要である.摂食嚥下障害では嚥下反射中の舌骨挙上が障害されることが多い.舌骨を挙上させる舌骨上筋群に対する電気刺激療法の有効性は証明されているが,疼痛のために十分な刺激は行えていない.一方,磁気刺激は疼痛が少ないが,刺激に用いるコイルが大きく,小さな舌骨上筋群の刺激は困難であった.われわれは舌骨上筋群の刺激が可能な小型コイルの開発に成功したため,本研究にて,摂食嚥下障害患者に対する磁気刺激の有効性を検証する.これが明らかとなれば,摂食嚥下リハビリテーションの新たな治療法を確立でき,その臨床的意義は大きい.
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研究成果の概要 |
摂食嚥下障害の治療として,われわれが開発した舌骨上筋群の磁気刺激療法の有効性を検討した.当院回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者を対象とした無作為化比較試験を行った.磁気刺激群は通常の摂食嚥下訓練の中で磁気刺激を行い,非磁気刺激群は通常の訓練のみ実施し,両群とも研究開始前後で嚥下機能検査を実施し評価を行った.COVID-19 感染症による病棟でのクラスターなどにより,患者,評価や訓練を担当するスタッフがプロトコール通り行うことができず脱落例が多く,研究は現在も継続している.中間解析は行わないプロトコールのため,途中結果は不明である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会に突入している本邦においては高齢者の摂食嚥下障害への対策は非常に重要であり,摂食嚥下障害では嚥下反射中の舌骨挙上が障害されることが多い.舌骨を挙上させる舌骨上筋群に対する電気刺激療法の有効性は証明されているが,疼痛のために十分な刺激は行えていない.磁気刺激は疼痛が少ないが,刺激に用いるコイルが大きく,小さな舌骨上筋群の刺激は困難であった.われわれは舌骨上筋群刺激専用の小型コイルの開発に成功し特許を取得した. 本研究により舌骨上筋群の磁気刺激療法が摂食嚥下障害を改善させることが明らかとなれば,摂食嚥下リハビリテーションの新たな治療法を確立でき,その臨床的意義は大きい.
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