研究課題/領域番号 |
20K19386
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
深田 和浩 埼玉医科大学, 国際医療センター, 理学療法士 (60867711)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 急性期 / 脳卒中 / リハビリテーション / 座位バランス / 電動傾斜装置 / 傾斜座面 / Pusher現象 / 筋電図 / 脳卒中患者 / 理学療法 / リハビリテーション医療 / 側方移動課題 / 姿勢 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、座位保持が困難な脳卒中患者に対して傾斜座面上と水平面での非麻痺側方向への座位移動練習を行い、実施前後で理学療法の評価指標である座位バランスや姿勢の垂直性指標,起き上がりや立ち上がりなどの基本動作指標、日常生活動作指標に与える効果について無作為化比較試験を用いて検証することである。本研究の効果を明らかにすることは、今後脳卒中の重症例に対するする戦略的な治療アプローチの方法の一つとして提案できる可能性がある。
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研究成果の概要 |
座位保持困難な重度脳卒中患者に適応可能な理学療法の効果を明らかにするために、Pusher現象のある座位保持困難な重度脳卒中患者3名に対して傾斜座面上での座位側方リーチ練習をシングルケースデザインを用いて検証した。その結果、傾斜座面上での座位側方リーチ練習を行うことで、3例ともPusher現象が軽減し、3例中2例が座位バランス指標が即時的に改善しその効果が持続することが示された。また健常若年者12名を対象に本課題で用いた傾斜座面上での座位側方リーチ練習中の筋活動を分析し、移動と反対側の外腹斜筋や胸部脊柱起立筋の筋活動が高まることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで座位保持困難な重度片麻痺患者に対する効果的な治療法は確立されておらず、本研究で用いた傾斜座面上の座位側方リーチ課題は、座位保持困難な重度脳卒中患者に対して再現性のある治療法であることが示されたことは学術的意義のあるものと考えられる。また急性期かつ重度片麻痺患者に対する治療法の確立は、脳卒中患者の予後を好転させる可能性があり、医療費削減の観点からも本研究の社会的意義は大きいと考えられる。
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