研究課題/領域番号 |
20K19403
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 愛知医療学院短期大学 |
研究代表者 |
山田 南欧美 愛知医療学院短期大学, 理学療法学専攻, 講師 (40779071)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | ストレッチング / 自動機械 / 足部 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
臨床で頻回に行われる足部背屈ストレッチングの自動化を目指し,これまでストレッチング機器の開発に取り組んできた.その中で,一自由度の自動背屈伸張システムが,多自由度関節である足部を十分に伸張できる場合があることが分かった.よって本研究では,一自由度機械による足部背屈ストレッチング中の足部制動方向や筋の伸張度を調査し,一自由度の自動機械でも足部を三次元的に伸張する方法を確立する.
|
研究実績の概要 |
本研究は,多自由度を有する足部を一自由度機械にて三次元的にストレッチングする方法を確立することを目的としている.そのため,課題①機械運動軸を変更することができる足部背屈ストレッチング機器の作製,課題②ストレッチング中の三次元的な足部制動方向を測定する方法の確立,課題③ストレッチング中の下腿後面筋群の伸張度を測定する方法の確立,課題④多様な被験者を対象にした実験を研究の課題としている.
2022年度では,課題③の伸張度測定方法の確立について,検討を重ねた.足部ストレッチングでは評価の対象として腓腹筋やヒラメ筋が選択されることが多いが,本研究では治療の対象にもなり得る後脛骨筋の評価に着目して伸張度測定方法を検討した.従来,下腿後面筋の評価には縦断像が用いられることが多かったが,後脛骨筋は深層に位置し,かつ表層筋よりも細く薄い形状をしているため,縦断像での評価は難しいことが判明した.そのため,横断像にて評価する方法を検討した.その結果,横断像を撮像して足部ストレッチング中の筋厚や筋横断面積を測定することで,筋の伸張度を定量的に評価する方法を確立しつつある. また,課題②の三次元的な足部制動方向を測定する方法について,課題①のストレッチング機器の基礎部分が完成し,三次元動作解析装置にてストレッチング中の足部の動きを測定できる環境を整えつつある.可動式の三次元動作解析装置を用いることで,機器上に固定された足部の細やかな動きについても,正確に測定できるよう,配慮した.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度に課題③を達成しつつあり,課題②の環境も整ったが,産休・育休取得により,研究を一時中断することになった.よって,進捗状況については「やや遅れている」と判断した.次年度に課題②および課題④に取り組むことで,本研究の目的を達成することができるため,研究活動再開後,早急に取り組む予定にしている.
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度には,課題③を達成したのち,早急に課題②および課題④の実施に取り組んでいく. 課題③については,本研究で確立しつつある評価方法について,その信頼性・再現性を検討する.課題②については,2022年度に必要機器を準備することができたため,環境が整い次第,早急に取り組むことが可能である.また,課題④についても,本学付属のクリニック・デイケアを実験対象施設にする予定であり,実験環境が整い次第,早期に実験を開始することが可能である.
|