研究課題/領域番号 |
20K19414
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
勢井 洋史 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (40601034)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 嚥下障害 / サルコペニア / ラット / 筋萎縮 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は急速に加速する我が国の高齢化に伴い近年社会的にも医療的にも大きな問題になっている、加齢や廃用に起因するサルコペニアによる摂食嚥下障害について検討することである。 具体的には舌骨、下咽頭収縮筋、内外喉頭筋の筋萎縮機構を組織学的に解明し、サルコペニアによる筋萎縮の病態・機序を検討する。さらに廃用性筋萎縮に対する予防薬を投与し、筋萎縮予防の効果を見る。 本研究にて嚥下関連筋の筋萎縮促進を抑制することが判明できれば、サルコペニアにおける嚥下機能低下の予防に直結する摂食嚥下障害の治療法の開発につながり、高齢者の誤嚥性肺炎の対策の一つにもなると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では嚥下関連筋の筋萎縮の病態解明を目的としてラット動物モデルで分子生物学的検討を行なった。成熟群及び加齢群ラット10匹ずつを用いてスーパーオキシドディスムターゼ(SOD-1)と血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を下咽頭収縮筋で測定した(測定値:対象をコントロールで割った値)。分子生物学的検討の結果、SOD-1は成熟群で0.41±0.15、加齢群で1.86±0.07であり、有意に増加していた。また VEGFは成熟群で0.72±0.12、加齢群で3.86±0.10であり、有意に増加していた。本研究の結果、加齢に伴う酸化ストレスが嚥下関連筋の筋萎縮に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嚥下関連筋の筋萎縮の病態解明を目的としてラット動物モデルで分子生物学的検討を行なった。成熟群及び加齢群ラット10匹ずつを用いてスーパーオキシドディスムターゼ(SOD-1)と血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を下咽頭収縮筋で測定した(測定値:対象をコントロールで割った値)。分子生物学的検討の結果、SOD-1は成熟群で0.41±0.15、加齢群で1.86±0.07であり、有意に増加していた。また VEGFは成熟群で0.72±0.12、加齢群で3.86±0.10であり、有意に増加していた。本研究の結果、加齢に伴う酸化ストレスが嚥下関連筋の筋萎縮に関与している可能性が示唆された。
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