研究課題/領域番号 |
20K19446
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中西 徹 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (00848492)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 交連線維 / 脳卒中 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、脳梗塞後の二次的な神経細胞死に、非梗塞側からの交連線維を介した入力が果たす役割を明らかにすることである。脳梗塞後、梗塞巣周囲(ペナンブラ)の神経細胞は一時的な機能不全の後に回復する可能性を有するが、梗塞巣で生じる炎症がその回復を阻害し、二次的な神経細胞死を誘導する。しかしながら、梗塞巣での炎症制御メカニズムは未だ不明な点が多い。近年、脳梁形成不全を呈したマウスでは脳梗塞後の梗塞巣が拡大するという報告がなされた。本研究では、ウイルスベクターによって交連線維の活動を操作し、交連線維が梗塞巣での炎症を抑制する可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
脳梗塞後の炎症は、梗塞巣周囲の神経細胞に細胞死を誘導し、梗塞巣の拡大を引き起こす。したがって、脳梗塞後の炎症制御メカニズムは明らかにすることは、有効な治療法を開発する上で重要である。本研究では、脳梗塞後の梗塞巣拡大に、非梗塞側からの交連線維が果たす役割を検証した。脳梗塞モデルマウスを作製後、非梗塞半球の神経活動を人為的に抑制した結果、梗塞巣のサイズに変化は見られなかった。今後は、脳梗塞モデルマウスの作製方法や、神経活動の操作時期等について、条件検討を行っていく必要があると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、非梗塞半球や交連線維の神経活動の操作によって、脳梗塞後の炎症を抑制できることが明らかになれば、非梗塞側半球が脳梗塞後の機能回復に関与するメカニズムの一端を解明することができると考える。また、非梗塞側半球への有効な経頭蓋磁気刺激方法の開発など、脳梗塞後の新たなリハビリテーション戦略の確立に向けた科学的根拠となることが期待できる。
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