研究課題/領域番号 |
20K19457
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 東都大学 |
研究代表者 |
中村 睦美 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (50850632)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 介護予防 / コンピテンシー尺度 / リハビリテーション専門職 / 通いの場 / 住民主体の通いの場 / 質的研究手法 / 半構造化面接 / 郵送調査 / 地域包括ケアシステム |
研究開始時の研究の概要 |
地域包括ケアシステムにおいて、リハビリテーション専門職(リハ職)等を活かした高齢者の自立支援に資する取組が推進されている。しかし、住民主体の通いの場において、リハ職の支援能力を評価する尺度はない。本研究は、通いの場へ支援するリハ職が習得すべきコンピテンシー尺度を作成することを目的とする。 第1研究として、支援者として必要なコンピテンシーを構成する概念を収集し、質問項目の選定を行う。次に、第2研究として、コンピテンシー尺度の作成と、信頼性・妥当性を検証する。本研究の成果は、リハ職による通いの場への支援能力の向上につながり、効果的な地域リハビリテーション活動支援事業が実施できるものと期待される。
|
研究成果の概要 |
住民主体の通いの場へ支援するリハ職が習得すべきコンピテンシー尺度を作成するために,第1研究として,質的帰納的研究デザインを用いコンピテンシー習得プロセスを明らかにした。次に,第1研究の結果をもとにコンピテンシー尺度案を作成し,通いの場の支援に携わっているリハビリテーション専門職を対象とした無記名自記式アンケート調査を実施した。有効回答607名のデータについて探索的因子分析を実施した結果,コンピテンシー尺度は20項目からなる3因子構造であることが推測された。また,本尺度は良好な構成概念妥当性を有しており,十分な信頼性・妥当性を有していることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の介護予防を推進するために住民主体の通いの場へ支援するリハビリテーション専門職が習得すべきコンピテンシーとして,支援者としての姿勢と知識,調停能力や臨床的技術が求められることが示された。本研究で作成したコンピテンシー尺度は,支援能力を評価する尺度として用いるとともに,リハ職が目指すべき方向性やその方向に進むべき指針として活用することが期待される。また,本尺度の各項目は,支援における具体的な方策を含む実践例となることが考えられる。本研究の結果は,介護予防事業におけるリハ職を活かした効果的な取り組みを促進させるために有用であると考えられる。
|