研究課題/領域番号 |
20K19469
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
小川 真央 藤田医科大学, 医学部, 客員助教 (80866905)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 摂食嚥下障害 / 干渉波電気刺激 / 末梢磁気刺激 / リハビリテーション / 磁気刺激 / 摂食嚥下 / 電気刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化社会に突入しているわが国において高齢者の摂食嚥下障害は重大な問題である.正常な嚥下では食物が口腔から咽頭に送り込まれると同時に速やかに嚥下反射が起こり,食道へと送り込まれていく.しかし摂食嚥下障害患者では,嚥下反射が起こりにくくなることが多い.本研究では,頸部に電気刺激や磁気刺激を加えることで侵襲のない咽頭刺激を行う.摂食嚥下障害患者に咽頭刺激を行うことで嚥下反射惹起不全を改善することができれば,その意義は大きい.
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研究成果の概要 |
頸部への干渉波電気刺激,弱い末梢磁気刺激の効果を検証するために,健常成人を対象としたランダム化比較試験を行った.弱い末梢磁気刺激ではわれわれが開発した専用のコイルを使用した.干渉波電気刺激あるいは弱い末梢磁気刺激によって,自発的な唾液嚥下回数は変化を認めなかったが,嚥下のキャパシティ(1秒間に嚥下できる水の量)は有意に増加した.頸部への干渉波電気刺激や弱い末梢磁気刺激は,侵襲なく実施でき,健常成人液体嚥下のパフォーマンスを向上させる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会である本法において,摂食嚥下障害への対策は非常に重要である.本研究では頸部への干渉波電気刺激や弱い末梢磁気刺激よって健常成人における液体嚥下のパフォーマンスが向上する可能性が示唆された.また刺激そのものは安全にかつ不快感なく実施できることがわかり,今後摂食嚥下障害患者への適用も十分可能と考えられ,摂食嚥下障害の新たな治療法の開発に目処がついた.
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