研究課題/領域番号 |
20K19472
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
大松 聡子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 リハビリテーション部(研究所併任), 作業療法士 (10824849)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 視野障害 / 半側空間無視 / 経頭蓋直流電気刺激 / 視空間性注意障害 / 視線計測 / リハビリテーション / 運転シミュレータ / 定量的評価 / 視覚性注意障害 |
研究開始時の研究の概要 |
目から得られる情報はとても多く、脳損傷後の視覚に関連する障害は主観的重症度があらゆる疾患の中でも上位にランクされることからも視覚情報の重要性が理解できる。一方、身体が麻痺して動かなくなったり、言葉が話せなくなるといったような症状と比較して視覚障害に対するリハビリテーションは重要視されておらず、効果的なリハビリテーション方法も確立されていない。 そこで本研究では、脳損傷後に生じた見え難さの原因を紐解き、効果的なリハビリテーション手法を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
脳損傷により視野及びより高次な視覚障害が生じる場合がある。本研究では従来の視覚検査に加えて、視線計測や脳MRI画像による評価の後、損傷経路の部分残存が確認できた症例に対し、同経路の神経結合を高めるための経頭蓋直流電気刺激と視覚刺激を併用したリハビリテーション介入を実施、その効果検証を行うことを目的とした。視野障害15名の視線計測と反応課題を含めた行動検査とMRIを計測し、そのうち7名に対して短期集中リハビリテーションを実施した。視野範囲の拡大の程度は大きくばらつきを認めたが、一次視覚野や脳梁損傷を免れている人は比較的改善を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳損傷後の視野障害は健康関連の生活の質の低下や心理的苦痛(Gall et al., 2010 & 2012)を引き起こすだけでなく、歩行や運転、読書といった日常生活にも悪影響を及ぼす(Urbanski et al., 2014)。今回の結果は視覚障害を有する方に対するリハビリテーションの適応と限界を考えるための要素の1つになり得る。視覚障害に対する介入手法が構築できれば、生活および復職支援(医療的・社会的支援)の一環として貢献できる可能性がある。
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