研究課題/領域番号 |
20K19492
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 晋太郎 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授(テニュアトラック) (50867421)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ウェルビーイング / 幸福感 / 人生満足度 / スポーツイベント / アスリート / スポーツ観戦 / スポーツ参加 / スポーツ / スポーツマネジメント / 心理的資本 / Well-being / Life satisfaction / 観光 / 身体活動 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちはスポーツで汗を流したり、好きなチームの試合を観戦して熱狂したりなど、日々の生活の様々な場面でスポーツと関わりを持っている。近年、スポーツは私たちの幸福感に好影響を与えることが実証されてきている。一方で、それらの研究結果が体系的に整理されていないという問題も指摘されている。そこで本研究では、参加型・観戦型スポーツと幸福感の理論的関係を整理・検証し、人々の幸福感向上のためのスポーツを用いた方策を見出すことを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題を通して、スポーツ観戦ならびにスポーツ参加は幸福感と正の関係を持つことが分かった。本研究では、大規模スポーツイベントとその開催地の住民、関東圏にある大学のスポーツチームに所属する学生アスリートを対象に調査を行なった。その結果、スポーツイベント開催地住民は、国際的スポーツ観戦を通して「おらがまち」に好影響があると認識しており、結果として彼女らの幸福感の向上に繋がることが示された。一方学生アスリートは、ウェルビーイングの中でも人との繋がりを核とする社会的幸福感が高く、それはチームにとって有益な組織市民行動と関連していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は大きく二つに大別される。現段階では大規模国際イベントに限定されるものの、スポーツは日本社会にポジティブな影響を与えるということが明らかにされた。同様に、大学生アスリートに母集団は限定されるものの、スポーツに取り組むことはウェルビーイングの向上に寄与し、結果として人に優しくできたり、組織が良い方向に向かうための建設的な行動の生起と関連していることが明らかにされた。これらの研究結果をまとめると、スポーツ政策に関わる意思決定者だけでなく、日常生活でスポーツに参加する一般の方々まで、積極的にスポーツに関わることが社会全体に直接的また間接的にポジティブな影響をもたらすことが示された。
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