研究課題/領域番号 |
20K19513
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本薬科大学 |
研究代表者 |
縣 右門 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (30809132)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 骨代謝 / 運動 / 食事 / microRNA / 自発走運動 / 骨量 |
研究開始時の研究の概要 |
骨の石灰化には、骨芽細胞だけでなく破骨細胞や骨細胞あるいは軟骨細胞の関与もこれまでに報告されている。本研究では、特に生体内の骨局所において運動や物理刺激によって産生されたmicroRNAが、標的となる分子を分解あるいは翻訳を抑制し、石灰化に重要な働きを果たすといった機能が存在することを明らかにする。 また、骨芽細胞の恒常性維持や分化にmicroRNAが関わっていることを直接的に証明した報告は非常に少ないため、本研究では骨芽細胞の分化マーカーの発現を阻害する因子に焦点を当て新たな標的分子の探索も目指す。これにより、骨代謝における新たな分子制御メカニズムを示す。
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研究成果の概要 |
骨量の変化をもたらすような運動がmicroRNAの発現に影響するのか、運動様式や強度あるいは期間の差がmicroRNA発現にどのような影響を与えるのかについて検討を行うことを目的とした。運動の違いによって骨密度のみならず骨質についても変化があることを確認した。また、それらの変化を食事摂取量の違いによっても確認することができた。運動や食事にかかわらず大腿骨や脛骨などの荷重骨サンプルにてtotalRNAの抽出に成功しており、さらにその中にmicroRNAなどsmallRNAを確認したことから今後の骨量維持におけるメカニズム解明に向けて検討を続ける予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経後に顕著に表れる骨量低下や、骨折による寝たきり状態を予防および治療を行うことは重要な課題となっているが、骨量維持において骨代謝に関連した様々な細胞や分子間の相互作用が重要であることは自明である。本研究では運動の違いや食事摂取の違いによって変化する骨密度や骨質を検討し、それらの骨サンプルからmicroRNAの抽出を行っており、新たな骨量維持および改善における治療法あるいは予防法を確立するための基礎的知見として重要な意義があると考える。
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