研究課題/領域番号 |
20K19514
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
関根 悠太 帝京平成大学, 人文社会学部, 講師 (80761353)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 成長 / コンディショニング / 外傷・障害予防 / トレーニング / 発育発達 / 成熟度 / 内分泌応答 / 若年者 / 形態 / 運動能力 |
研究開始時の研究の概要 |
成熟度の個別性を考慮した運動・トレーニングプログラムの確立は世界的に提言されているが,本邦の若年アスリートにおける成長や成熟度に関連した知見は少なく,成熟度に対応したコンディショニング法や傷害予防プログラム,簡便な成熟度評価法をスポーツ現場に供給するためには多くの課題が残されている.本研究課題においては,成熟度の個体差が著しい年代における運動能力,筋肉や腱などの運動器の形態および内分泌機能(ホルモン応答)の成長に伴う変化および運動に対する適応を明らかにすることで,個々の成熟度に対応したコンディショニング法および傷害予防プログラムの開発を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は,成熟度の個体差が著しい年代における運動能力,運動器の形態および内分泌機能(ホルモン応答)の成長に伴う変化と運動に対する適応について明らかにすることを目的に行われた.横断的な解析の結果,身体のタンパク同化作用に重要な役割を持つホルモンのトレーニング応答は個体の成熟度によって異なる可能性が示唆された.さらに,対象を思春期の中学生年代に限定して行った縦断的解析においては,テストステロン濃度は成長に伴って増加するものの,トレーニング応答は認められなかった.これらの結果から成長期男子に対するトレーニング目標や変数を身長に検討する必要性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成熟度の遅速に関わらず,中学生年代の男子におけるホルモンのトレーニング応答は成人に比べて低いことが明らかとなり,成長期という限られた期間におけるトレーニングプログラムの目標設定および変数の選択に対する臨床的な有用性および成長期におけるスポーツ科学研究を進める上で学術的な意義は高いと考えられる.また,成熟度を考慮して安全且つ効果的にトレーニング処方を行うことが求められる指導者,トレーナーに対するトレーニング負荷や目標設定を慎重に検討する必要性の示唆は社会的な意義が高いと考えられる.
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