研究課題/領域番号 |
20K19531
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 三重短期大学 |
研究代表者 |
相川 悠貴 三重短期大学, 食物栄養学科, 准教授 (10815749)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 走運動 / エネルギー不足 / 筋質 / 持久的アスリート / 筋繊維タイプ / 筋 / Female athlete triad / エネルギー欠乏 / ダイエット |
研究開始時の研究の概要 |
持久系競技者は、慢性的なエネルギー不足となり健康障害の危険性が高まる一方で、競技会で活躍することも見受けられる。本研究の目的は、雌ラットを用いて、走運動と食餌量制限によるエネルギー不足状態において筋質は高まるのか、それとも低下するのかを明らかにすることである。雌ラットに対し、走運動と30%食餌量制限を行わせる飼育を行い、筋線維タイプ、筋ミトコンドリア、筋分解能、筋合成能を評価する。
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研究成果の概要 |
発育期雌ラットにおいて,走運動と食餌量制限によるエネルギー不足は,体重,腹腔内脂肪重量,足底筋重量,ヒラメ筋重量,子宮重量,骨密度を低値とした.一方で,食餌制限条件でも走運動により,速筋繊維主体の足底筋において,骨格筋繊維の1本の面積当たりの毛細血管数や,ミトコンドリア量の指標であるComplexⅠ,ComplexⅣ,ComplexⅤの発現量が高値となった.これらの結果より,走運動と食餌量制限によるエネルギー不足は,筋の持久的な能力に関連する指標を向上させることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,走運動と食餌量制限によるエネルギー不足は,筋の持久的な能力に関連する指標を向上させることが認められた.この結果は,競技者にとっては喜ばしいことかもしれないが,一方で,骨密度は低値となることが確認された.このことは,競技力が向上していても,怪我の危険性が高まっていることを示唆している.本研究の成果は,競技が好調な時であっても,競技者本人や周囲の人間が怪我の危険性に注意を払い,エネルギー不足が生じないように努める必要があることを示す知見になる.
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