研究課題/領域番号 |
20K19535
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮田 紘平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (30792171)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 感覚運動協調 / 協調スキル / 予測能力 / MRI / sensorimotor / synchronization / DWI / prediction / adaptation / network / music / arcuate fasciculus / tractography / temporal prediction / 7T fMRI / dorsal premotor cortex / Sensorimotor / Synchronisation / fMRI / Prediction / 予測 / 適応 |
研究開始時の研究の概要 |
時々刻々と変化する環境に運動を協調させるためには、環境の変化を予測する能力(予測能力)と予測との誤差に応じて適応的に運動のタイミングを変化させる能力(適応能力)が必要不可欠である。これらの高次機能は脳領域間の情報交換によって実現されると考えられる。そこで、本研究は感覚運動協調に関わる予測・適応能力の個人差を脳機能と構造の繋がり(ネットワーク)の観点から明らかにする。磁気共鳴画像(MRI)装置を用いて、まず予測能力に関与する脳の機能・構造ネットワークを明らかにする。そして次に適応能力に関連した脳機能と構造のネットワークを明らかにする。
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研究成果の概要 |
感覚運動協調は音楽演奏やダンスを含め様々なヒトの活動において必須であり、そのスキルの個人差の要因を明らかにすることはパーフォーマー及び運動障害を抱えた人のサポートの上で重要である。先行研究において、予測・適応能力が感覚運動協調スキルに関連することが示唆されてきた。そこで本研究では、磁気共鳴画像法を用いて予測能力に応じて異なる脳の機能と構造を調べた。その結果、予測能力が正確で安定な感覚運動協調において重要であることと、背側運動前野と弓状束が高い予測能力において重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚運動協調は日常生活やスポーツなどの場面で重要であるが、その能力の差は何に起因するのか、またその能力を向上させる方法については不明である。本研究では、予測能力の観点から、その行動と脳のメカニズムに迫ろうという研究である。感覚運動協調の能力の定量化し、優れた神経基盤を明らかにすることは、ヒトの様々な運動スキルの向上に繋がると考え、本研究を考案した。得られた知見は予測能力に関連する生物学的指標の開発へと繋げ、その指標をもとにトレーニングの評価を行うなど、将来的に感覚運動協調スキルの獲得支援に結びつけたいと考えている。
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